AKB0048

みたでー。

第01話「消せない夢」

実はこの話だけちょっと前に見返してて。そのときに結構酔っ払ってたせいもしれないけど、なんかもうボロボロ泣いてしまった・・・。

ラストの凪沙がダッシュしてシャトルに乗るシーンよりも、それ以前のアイドルになる決意を固めるシーンでグッと来たなー。それぞれに色んな事情があって、それでもアイドルになりたい!と決める少女たち。舞台となる藍花星の陰鬱さの中で輝く少女たちの夢の、思いの美しさ。こんなの泣かずにいられないよ。

主役(?)の凪沙に岩田華怜、友達ちゃんの智恵理、織音、友歌に渡辺麻友仲谷明香佐藤亜美菜を持ってくる「声優選抜」のガチぶりが、多少なりともAKB48を知った後ではよく分かる。この配置、若手声優を主役に据えて中堅が脇を固めるアニメらしいキャスティングになってるんだよね。もちろん声優としては全員経験が少ないので、襲名メンバーにアラサー声優を揃えるという。前も言った気がするけど、単にAKBメンバーを出したいだけなら襲名メンバーにそのまま本人をキャスティングすればよいんだ。それを敢えてせずに、AKBメンバー演じるヒロインたちが襲名メンバーを目指すという構成がもう本気すぎる。

それはそうと。AKBを知ったら何か変わるかなーと思ったけど、それほど大きくは変わらないな。それは本作品がAKBのパロディだけに頼らない魅力を持ってることの証明でもあったわけですが、「さっしーがキャラと違う」とか*1、華怜ちゃんがんばっている!とか、思い入れがあるとまた違った視点も出てきたりするのも事実で。そう思うと、「前と後」を体験できたことは幸せだったのかもしれない。

あと、これはAKBを知ったとか知らないとかあんまり関係ないかもしれないけど、こうして聞き返すと、仲谷明香、うまいなあ。

第02話「選ばれし光」

智恵理との再会。仲間だけどライバル、ライバルだけど仲間、なんだよなあ。

それにしても、楚方ちゃん、かわいい・・・。

第03話「星屑セレクション」

  • 「セレクション」というネーミングがまた。
  • こんなことになるなんて、って事前に想像付くだろ!

第04話「その努力裏切らない」

そのタイトルとその話で「初日」は反則すぎるというか!泣かずにいられようか。「不運の期」と呼ばれた75期生、彼方と美森。いいコンビだと思うんだよな。なんで襲名できないんだろう。・・・と言うと、やはり彼方の心の中に原因があったわけで。歌が好きで、自分の歌でみんなが喜んでくれるのが好きで。でも歌を聴いてくれた父親はもういない。だったら、自分から父親を、父親に聞かせる歌を奪ったデス軍に復讐することが目標になっても仕方ないのかもしれない。

それとは別に、いくら努力しても襲名メンバーになれないこと自体に対する思いもあったはず。それは敵を倒せないということだけでなく、純粋に自分の歌とダンスが通用しないことに対する悔しさも含めて。だからこそ、あんなにことさら冷たく楚方に当たっていたのでしょう。いつまでも研究生の立場で燻っている自分を見られたくない、という。楚方のため、というだけであれば、ああいう感じにはならないと思うんだよなあ。

そうね、「その努力決して裏切らない」というのは祈りみたいなもんで、そう心に信じながら努力し続ける少女の姿にアイドルの輝きが宿るのかもしれない。歌が好きというのはもちろんあるんだろうけど、好きというだけではここまでの輝きを発することはできないよ。

  • おおっ「檸檬の年頃」生歌かー。不勉強にして全然知らんかったのだけど、前座ガールズの曲として本当に劇場で歌ってるのね。「ミニスカートの妖精」もそうなのか。アイドルソング!って感じですごい好きだなあ。や、ヘビーローテーションとか、アイドルソングってかJPOPじゃないですか、もはや。
  • アイドルスメルって。
  • はー、それにしても、楚方ちゃんかわいい。「いじわるいじわるいじわる!バカバカバカー!」と楚方ちゃんに言われ続けたい。

第05話「それぞれの休日」

楚方ちゃんの「楚方ね、おへそのこと意外と大事かなって思ってたから〜」が最高にかわいい。もうかわいい。

休日をすごしつつ、今後の展開やら舞台背景をチラ見せするエピソード。急ぐのは仕方ないんだけど、もっとこういう日常エピソードを見たいよう。

第06話「初めての握手会」

よっしゃいくぞー!タイガー!ファイヤー!


ヲタだー!


・・・なんだこの回!

ヲタとアンチをこういう形で同時に出してくるのが楽しい。MIX*2もBGMの「アンチ」にちゃんと合わせてきて、「私にとって、怖くて優しい」の台詞も歌詞に合わせてんだなー。でもまあ、やっぱり、織音ちゃんには何ら落ち度はないのにアンチというのは可愛そうだよなあ。かと言って、増長する織音ちゃんというのもイヤだし。むーん。

  • 「楚方ね、らぶたん!」あぁもう楚方ちゃん、かわいい。
  • 指原さんがアニメに出るとしたら、キャストは誰かなあ。日笠陽子とか「らしい」けど、他のメンバーの年齢層を考えると若すぎるか。

第07話「襲名キララ」

たかみなに彼方、こじはるに美森、ゆきりんに恵、優子に智恵理というアンダーの配置。たかみな襲名問題はともかく、美森も相当オリジナルの小嶋陽菜近い位置にいそうな気がするんだが・・・その辺はどうなるんだろ。たかみな襲名編の結末を知らないので、普通に展開が気になるぞ。

そして智恵理の出自がばらされる。今の智恵理をフォローできるのは彼方だけなんだよね。智恵理の父親が作った武器で、彼方の父親は殺された。それに気づかない智恵理じゃないし、彼方だって完全に割り切ったわけじゃないでしょう。それでも「仲間を頼れ」と言った彼方の思いですよ。

  • 楚方ちゃんの黄金センター!かわいい!!サビが「目指せアンダー」になってたのは面白い。
  • まゆゆきりんの、や、ほちゃゆかりんの、ちゅー!!
  • 鰐淵恵さん、木下百花なんだよなー。あまり本人と結びつかないので声優さんすごい。声優さんじゃないけど。

第08話「その名は、誰のもの?」

恵さん、ボクっ子だっけ。かわいい。

そう言えば、戦闘機に乗れるのは襲名キララに選ばれた子だけ、という設定があってもいいはずだよね。そういうアイデアもきっとあっただろうに、それを敢えて無くしたということは、自分の卒業は自分で選べということ。選択が自分に委ねられるという点で、そこはファンタジーにしちゃいけないってことかもしれない。自分の夢を追うってことは、他人の夢を踏みにじるってこと。その選択を自分自身にさせるのは残酷だけど、それでもAKBの物語を描くのには必要なものなのかもなあ。

第09話「キモチリレーション」

あれー、このエピソード、こんな泣けるか。前に見たときはここまで胸に来なかったので油断してた・・・。

どこか藍花星を思わせる、寒くて暗いツンドラスター。そんな星で決行された同時多発ライブ。「ハート型ウイルス」で少女の瞳に灯るハートの輝き。それはいつか見た自分たちの姿。やばい、美しすぎる。泣きそう。というか、泣いた。

改めて思うんだけど、曲とエピソードのシンクロがすごい精度と盛り上がりで、多少なりとも曲を知っているとそれだけで泣ける。前に見たときは知らない曲ばかりで、その点に今ひとつ考えが及んでいなかったなあ。俺はベタなアイドルソングが大好きな分かりやすい人間で、「ハート型ウイルス」みたいな曲はほんと好きなので。もうかわいい。アイドルってかわいい。それがアニメになったら、もっとかわいい。

さて、たかみな襲名問題もそろそろ・・・と言った感じか。悔しいって思うのは、憧れが現実になったからだよね。そして、悔しいの向こう側にある気持ち。それがオリジナルの高橋みなみの輝き・・・なのかは知らんけど(笑)、とにかくそう言うことよ。

  • 「んまっ、まちだ」
  • 楚方ちゃんのウサギさん帽かわいい!
  • 村重ちゃん、出てきたねー。かわいいなあ。この子の瞳にハートの輝きが宿るってのがまた、「次世代」なんだよなー!
  • 初見の感想では、たかみな襲名問題で頭が一杯だったんだなあ・・・。もちろんそれが話の大きな本筋なんだけど、今回のエピソード単体としての主旨を見逃していたのは実に惜しい。

第10話「波間のキセキ」

たかみな襲名問題は置いといて、凪沙と智恵理の話、そしてセンターノヴァの話に進んでいくようで。キララは凪沙がいると輝くけど、智恵理に付いて行ったんだよね。つまり智恵理がいないと始まらない、でも凪沙が一緒じゃなきゃ輝かない。ということは・・・?

  • そう言えばアタミスターにみぃちゃんがいる、という話は前に優子さんがしていたなあ。南野美果子が5代目峯岸みなみってことらしい。
  • 卒業すると瞳のハートがスターに変わるのはお約束なのかな?
  • 鈴子と真琴の絡みが多くて楽しい。

第11話「ランカスター再び」

思い出のランカスターで、初めての研究生公演。長らく新曲の出なかった00グループに久々の新曲が研究生に与えられ、長らくセンターノヴァ不在の00において久々に「渚のCHERRY」がセットリストに加わる。77期生が加わることによって、13代目前田敦子の失踪から膠着していた0048が少しずつ動いていく。その始まりのエピソード。

不勉強にして渚のCHERRYについては知識レベルでしか理解してなくて、曲も覚えてないんだけど、AKB48において初めて明確なセンター制が導入されたのが本曲であり、そのセンターに最初に据えられたのが前田敦子だった・・・という話は伝承レベルで聞いてはいます。それが今の凪沙になってると言うことは、次世代のセンターノヴァは凪沙ということを暗示してることになる。

そして、たかみなに続いて優子さんも余裕の無い描写が続くということは、こちらもそろそろ世代交代の時が来るのを象徴しているのだろうか・・・。つまり、凪沙が10代目大島優子になって、センター復活なのか、と。

あと、これはファンの人は初回でピンと来たんだろうけど、「凪沙」と「智恵理」で渚のCHERRYなんだよね。この符丁の意味するところは一体。

  • ちょっと最近、真琴ちゃんがかわいくなってきた。うまうまと乗せられてるような気がするが。楚方ちゃんの絡みもかわいい。
  • デレた恵ちゃんかわいい。かわいいばっかりだな。
  • レジスタンスの高円寺葵ちゃん、古川愛李か。握手会のやよいちゃんね。これまた不勉強にして名前くらいしか存じ上げませんでしたが、絵がうまくて堀江由衣のファンでアニソン歌手になりたいのかー。アイドルにも声優ファンって結構いるんだなあ。

第12話「愛をうたうアイドル」

いよいよ研究生公演。しかし凪沙の声が出なくなってしまい・・・。智恵理が代わりを申し出るも、敵の攻撃が予想以上に激しく「大声ダイヤモンド」で公演は中止に。

ラストエピソードの主役はもちろん凪沙なのですが、もっと小さなエピソード単位で言えば、今回の主役は友歌でしょう。「0048になった友歌は好きになれない」から「0048を辞めた友歌は好きになれない」へと変わっていった想い。それはかつて友歌が欲しかった想いだったはずなのに、なぜか素直に喜べない。「00の友歌も、そうでない友歌も、友歌は友歌だ」というウルトラCはあるのだけど、その結論にたどり着くには友歌はまだ何も手にしていない。恋心よりもアイドルの道を選んだ友歌。それはかつての選択と同じようで違う。

そんな友歌の想いを背景に流れる「大声ダイヤモンド」ですよ。しまっておけない「好き」という思いをこめて、少女たちは愛の歌をうたう。これは泣かせる・・・。

「大声」といえばAKB48がいわゆる「国民的アイドル」などと言われ始めた辺りの曲で、当初は全く興味ない自分でさえ曲くらいは何となく知っていたっけ。それをこのエピソードに、それも研究生公演のトップにぶつけてくると言うのは象徴的なものを感じますね。あと、大声といえば松井珠理奈ですが、珠理奈的なキャラって研究生にはいなそうかな。意外と楚方ちゃんとか・・・って単に年下ってだけですが。

それはともかく。友歌は割と年頃の女の子にふさわしい甘酸っぱいエピソード*3なんですが、凪沙と織音はかなり重い。3人が居なくなった数ヶ月の間に、ランカスターは大きく変わってしまった。人々の生活も、想いも、何もかもが変わってしまった故郷で、少女たちは自らの選択が招いた結果を思い知らされる。夢を叶えたい!とランカスター飛び出して、でもその行為がどのような結果をもたらすか、そのときは何も分かっていなかった。夢が現実味を帯びてきて、輝きの代償を見せ付けられて、それでも進み続けることができるのか。凪沙ちゃんが辛そうで見ていて本当に苦しいのですが、この試練を何とか乗り越えて、さらにもっと先を見せて欲しいです。

第13話「笑顔のために」

いい最終回だった・・・。ラストエピソードにふさわしく、たくさん曲を聞かせてくれて、それに合わせたドラマの盛り上がりがあって、高まらずにいられようか!凪沙の両親も、友歌の恋心も、織音の絶望も、全て回収して、キララは輝きまくって、もう何と言うか、もう。とにかく良かった。

そういや、たかみな襲名問題はうやむやで解決してしまったな。もしかしたら77期生は「襲名」という制度自体が無くなっていくのかもなあ。

*1:視聴当時は全然分からんかったんだよなー

*2:タイガー、ファイヤー・・・という掛け声ね

*3:まあ殺伐とはしてるんですが・・・他の子と比較して、という意味で