快盗天使ツインエンジェル〜キュンキュン☆ときめきパラダイス!!〜 総感

プロットはベタとはいえ王道、作画も好みが分かれるアクの強さはあるけど決して悪い訳じゃない、所々でギャグ的なネタを入れてて笑える部分もあった。全体的に見ればそこそこ質の高いアニメだったとは思うのですが。なぜかイマイチ入り込めなかったなー。

自分の記憶によれば元々の出自はスロットで、いかにもな戦闘魔法少女モノがスロットのネタになった!というところからのインパクトだったはず。ベタベタの萌えアニメ的な文化圏をスロットに持ち込んだから新しかったし面白かったわけで、それをアニメに逆輸入してみれば凡庸な萌えアニメになってしまうのは必然ではあるのかなあ。プロットやキャラクターがベタなのも、そのベタさをこそ狙っていたわけだし。

ミスティナイトさまとか、執事とか、面白いネタらしきものも散見されたのだけど、けっきょくパロディのためのパロディ、という枠を超えることはできなかったかな。

やはりこの手のメディアミックス(?)をアニメでやるのなら、ギャグなりエロなり、どこか一点集中しないと厳しい気がするなあ。どうせ大人しか見ない深夜アニメでベタなプロットを追うことに何の意味があるのか?という。ヒロインの3人も、結局は表面的な感情しか見えて来なかったし、この作品だけでキャラクターを好きになるのは難しいです。キャラデザもアクが強くて、個人的にはあのクセのある絵柄がどうしても好きになれませんでした。特に口元。

岩崎良明監督、好きなんだけど最近は作品に恵まれない感じですね・・・。まあ、「オオカミさん」はともかく、本作品はもう貧乏クジみたいなもんじゃないか、とは思ってます。