フラクタル 第01話「出会い」

視聴前チェックは[http://d.hatena.ne.jp/kkobayashi/20110105/p1#14:title=こちら]。

東浩紀原作+山本寛Ordet制作という、今シーズン一番の話題作なのかな?

お話としては、「フラクタルシステム」とやらが作られた22世紀より1000年ほど先の時代、クレインという少年がフリュネという少女に出会うところから始まっていきます。ちょっと浮世離れしてて、どうやらクレインとは違う時代からきたっぽいフリュネさん。どうやら何者かに追われてるようで。逃げる途中で怪我をしたフリュネをクレインが助けたりなんだりしてるうちに仲良くなって、次の日にはブローチを残してフリュネがいなくなって、そしたらブローチからこれまた謎の少女が出てきて次回に続く。

さて。やはり最初に目を引くのは、作りこまれた独特の世界観。中世ヨーロッパ的な世界をベースにしつつ、ドッペルという仮想的な存在を現実世界に投影していたりとネットゲーム的な要素も見られたりして。ドッペルの存在もそうですが、そもそものフラクタルシステムとは何ぞや、という所が作品の大きな謎になってるようです。これだけ科学が発達しているのに、家の作りや敵さんが乗ってきた飛行機が妙にレトロだったりするミスマッチも気になりますね。

ヒロインのフリュネさん。シスターらしい。黒タイツがいいですね!無口系のキャラなのかな?と思ったけど結構しゃべる。クレインのほっぺたをつねって笑ったりする無邪気なところや、飛行機のネジを抜いたりする抜け目ないところもカワイイ。

こういう、ちょっと浮世離れした女の子と男の子が出会うボーイミーツガール物を萌えアニメ以外で見ると逆に新鮮かも。全体的に70年〜80年代の冒険活劇アニメっぽい雰囲気があって、この出会いがどんな大冒険につながってくるんだろう?って考えるとワクワクします。これは少なくとも2クール、できれば1年かけて見ていきたいなあ・・・・。

山本寛の監督作品ということで、ちょっと捻ったモノを出してくるのかな?と思っていたのですが、驚くほど直球な1話でした。複雑な設定や人間関係を想像させるものの、視聴者置いてけぼりでは決してなく、ちゃんとひとつひとつ理解を共有しながら話を進めていってるという印象。小手先の奇抜さではなく土台をしっかり固めようとしている感じがすごくあって、それでいて先を見てみたくなる魅力がちゃんと込められてるのはすごくよかったです。

こういう作品が好みだということもあって、初回としては大満足な感じ。次回も楽しみです。