タユタマ-kiss on my deity- 第12話「裕理」

したい・・・けっこん


さて最終回。やはりラストはましろと裕理のお話でした。

裕理の八衢としての力がましろを弱らせていた上に、応龍との戦いで力を全て使い切ったましろ

「・・・生きたい、まだ生きたい」
「生きて生きて、もっと生きて」
「裕理さんと普通の人みたいにデートして、手を繋いで笑い合って一緒に過ごして」
「・・・イヤです、こんなの。こんな・・・始まったばかりなのに・・・こんな・・・こんなの・・・・・・」

二人の結婚式は、死後の世界で一緒になるためのものじゃない。それは、一緒に生きていくための誓い。だから、裕理は生きて待ち続ける。いつか、ましろが再び目を覚ます日まで・・・。


お話としては、とても美しく切ない物語でしたね。八衢の力が太転依に対する絶対的な効力を発揮することも、裕理がましろをそんなに好きだってことも、実は初めて知ったくらいなのですが・・・重要なのはそこじゃない。同じ結果だとしても、二人が今に絶望して死を選んだのではなく、未来を信じて今を生きることを選んだというのが大切なのです。

本編では全くと言っていいくらい触れられていないけど、この作品のもうひとつのテーマが「将来何をしたいか?」というものだったと思います。多分。その観点でキャラクターのお話を思い返してみれば、確かに思い当たる節もあるのではないでしょうか。美冬も、ゆみなも、アメリだって、自分の「今」を見つめた上で、「未来」をどう生きるのか、彼女たちなりの答えを見つけてる。その意味で、今回のお話は裕理とましろが選んだ1つの未来。

逆に考えれば、今回のエピソードはあくまで「ましろシナリオ」のEDの1つに過ぎず、本作品の本当のテーマは別のところにあったのでは?とも考えられるのです。

・・・ということで、総感へ続く!