神曲奏界ポリフォニカ クリムゾンS 第03話「盟約:loco」

それは、とても優しく力強い「神曲」の調べ。

いくら高いテクニックがあったとしても、神曲であるとは限らない。「自分をよく見せたい」という虚栄心や「精霊を従わせたい」という支配欲にまみれたダングイスの演奏。「耳が腐る」とプリネシカに評されたそれは、フォロンの前回の演奏そのものではなかっただろうか?

そしてペルセルテの演奏。技術は拙いけれど、それは確かに「神曲」だった。このシーンのペルセは本当に楽しそうで、それだけで半分泣きそうになってしまったのは秘密だ。

対照的な二人の演奏を踏まえて、ラストを飾るフォロンの神曲。1話が12年前の契約の続きだとすれば、今回のお話は今のフォロンがコーティカルテと結んだ新しい契約。そして「コーティ」という愛称は、新しい契約の証なのでしょう。

ダングイス、ペルセルテの演奏からフォロンが自分自身の神曲を見つけるまでの流れは素晴らしかった。徐々にテンションを上げていったところでフォロンの神曲に入るシーンは、本当に感動でした。まさか、今シーズンのアニメで一番心を揺さぶられたのがこの作品になるとは思わなかった・・・。

  • 「耳が腐るわ」はフォロンに向けた罵倒かと思ってドキドキしてたので、違ってよかった。もっとも、間接的に前回のフォロンを示してるんだけどね。
  • EDがいいなあ。今回みたいな話の後に聞くと格別にいい。本編のいいシーンに合わせて流されたら泣いちゃいそうだな・・・。