気ままにアイドル

こないだ実家に帰ったとき、近所の中古ビデオ屋で発見しました。ジャケットを見ると俺の好きなアイドルモノ、監督は佐藤順一、そしてなんと500円という激安価格!これは買うしかないでしょ。

で、見てみたのですが・・・。これは500円どころか1800円*1払っても惜しくない名作でございました。助監督が五十嵐卓哉ってのも思わぬ拾い物*2だったのですが、それよりもなんというか純粋にアニメとして面白かった!ちょっと酒飲みながらアニメを見るという至福のひとときは、アニメに追われるばかりのここ最近では味わうことのなかった心地よさでした。

Webでみてもほとんど感想のない*3このアニメを埋もらせて置くのは惜しい!ということで感想書いてみることにします。

スタッフ・キャスト

 

原作 小谷憲一
監督 佐藤順一
助監督 五十嵐卓哉
脚本 蓮耕作・佐藤順一
作画監督 菊地城二
夏樹 久川綾
萩森順子
文子 荘真由美
直人 堀川亮
辰吾郎 屋良有作
松井聖子 向殿あさみ(多分)
平松茂 沢木郁也(多分)

ジャケット


デジカメで撮ったのでぶれてます・・・ごめんなさい。

あらすじ

何気なく買った宝くじで9000万円当ててしまう夏樹と遙。二人はそれを元手に京都から東京へと家出を企てる。そして東京で会った歌手志望の文子と共に、豊富な資金源を生かして「芸能アイドル組」としてアイドルデビューするのであった。
破壊・暴力のダーティーイメージが売りの*4人気アイドルグループ「BRACK CATS」との戦いをきっかけに、一気に話題になる芸能アイドル組。しかしBRACK CATSのバックについているプロダクションの圧力で、次々にテレビ出演の依頼がキャンセルに・・・。
でも彼女達はあきらめなかった!残った資金をつぎ込んで、なんと渋谷での飛行船ライブを敢行*5。その甲斐あって、彼女達の人気はうなぎ上り。CDの発注は来るわテレビ出演の依頼は来るわで一気にスターの座に駆け上がる。
しかしまたまた彼女達に悪の手が。今度は人気アイドル松本聖子の陰謀によって、テレビ出演と偽って無人島でマッチョにレイプされるビデオを撮らさせそうになるが*6、彼女たちの戦闘能力の高さはマッチョたちをKOし、ヘリコプターで逃げる松本聖子たちを追いかけて海へ突き落とすのであった。

感想

あらすじをまとめてみるとすごい話だな・・・。でも実際そうなんだからしょうがない。宝くじで9000万当たるってとこからすごいんだけど、そこからアイドルを目指したり、飛行船ライブを繰り広げたり、最後はヘリコプターの操縦までしてしまう荒唐無稽さが楽しすぎる。

50分というやや短めの尺もあってか、話がポンポン進むのも心地よいし、女の子3人の絡みもまさに姦しい。この辺のテンポのよさと女の子同士の絡みの楽しさは、さすが佐藤順一って感じですごい楽しかったです。

とにかく荒唐無稽なストーリーが楽しくて、正直アイドルモノとしてはどうなんだろ?っていう気もしないではないですが、作品中の「私たちにはプロダクションの力も、レコード会社の力も何もありません・・・。ただ、皆さんの応援だけが私たちの力なんです」という台詞が印象的でした。やっぱり前向きに頑張る女の子の姿はいいものです。

  • 製作は1990年。この時点で久川綾の関西弁を引き出してるのには驚いた!
  • いぬかみっ!も真っ青のマッチョ登場には驚いた!
  • 極端な丸文字とか、「こんなんでましたけど*7」のネタとか、アイドル業界の描写とか、衣装のデザインとか、絵の描き方とか、もう全てに1990年というか1980年代後半の空気感が表れててすっげー懐かしかった。

ちょっと調べてみたのですが、ヤフオクなんかでも売ってるみたいなので、暇な方と佐藤順一ファンの方にははぜひ見てもらいたいです。

*1:映画で・・・?ちなみに定価は12360円。さすがにそれは高い・・・

*2:東映+青二のゴールデンコンビと言うことはEDクレジットで知りました

*3:というか、一つもない

*4:なんじゃそりゃ

*5:なんじゃそりゃ

*6:なんじゃそりゃ

*7:泉アツノですよ!皆さん分かりますかね・・・