交響詩篇 エウレカセブン 第43話「ザ・サンシャイン・アンダーグラウンド」

いやほんと、ギスギスした人間関係描かせたら右に出るアニメはないね!

前回「でもわたし、こわくない。レントンと一緒なら」「俺もだ」と言った舌の根も乾かぬうちにエウレカに罵声を浴びせるレントン。「約束の地」についたことでお互いの絆を再確認させる準備段階なのでしょうが、そんな製作者の都合で動かされるキャラはかわいそうだし、そんな都合を押し付けられる俺は大迷惑です。確かにキャラは製作者の人形かもしれないけど、同時に生きてる人間なんだけどなあ・・・。こんなキャラに感情移入するのは到底不可能でしょ。

これが意図的なものだと考えると、やはりこのアニメの狙いはボーイミーツガールや少年の成長を主題としたジュブナイルではありえないわけで。キャラの扱い方もそうだけど、終始レントンが「わからない」状態で進んでいく物語もまたそれを象徴しているのでしょう。かといって、「選ばれなかった者」としてのホランドから見た物語、と言うわけでもない。

・・・とすると、もしかしてアレか?このアニメは神視点=コーラリアンの立場で世界の崩壊を見守るという主旨だったのか。確かに序盤からずっと主人公と一定の距離を感じるアニメだなあとは思っていたけど・・・。