タイドライン・ブルー 第10話「別れ」

キャラデザとか、キャラ同士の掛け合いとか、シリアスとコメディーのバランス感とか、SF的エッセンスにあふれた演出とか、かなり好みなんだけどなあ*1。各地で指摘されてるように、キールの気持ちとか、話の展開にいまひとつ整合性がない・・・というか、説明不足なんだと思う。

「みんなが幸せになる方法があるんだ!」「考えとかじゃなくて感じるんだよ!」というキール。いきなり世界平和について考え出すキールの思考回路には付いていけません。この辺も、理屈じゃなくてキールの行動を実際に見せておいて、感情移入してる状態での台詞ならよかったんだけど、今の段階では俺にも彼の言いたいことはさっぱり分かりません。

やっぱ1年、せめて3クールほどかけてじっくり展開してほしかった。このスケールの物語を1クールで収めようってのはどう考えても無謀なチャレンジでしょう。せっかく名作になりそうなポテンシャルを秘めているのに、もったいないなあ・・・。

キールティーンの兄弟げんか。そしてどっちが正しいということではなく、洗濯物が汚れるから兄弟げんかはよくないというイスラの正義はなかなかの説得力でした。このエピソードは和平のキーポイントとして後々生きてくるのかなあ。

  • 変にごまかしたりしないで正直にイスラに打ち明けたキールはいい奴だ。
  • 前回あたりで、地図を教えてくれなかったことで妙にすねてた里山くん。どうやら「地図があれば部下をむざむざ殺さずにすんだのに」とか思っていたようです。
  • ティーンに抱きつくイスラのシーン。「ヘッ」みたいな赤ちゃんキールの妙にニヒルな笑みに爆笑してしまいました。

*1:キールのダサい私服はともかく