かみちゅ! 第09話「君に決定」

いやー、すごい、今回はすごすぎる!!すべての少女アニメを愛する人は、最低5回は見るべし!

神様としてのゆりえちゃんと、中学生としてのゆりえちゃん。ゆりえちゃんが神様になる前から友達だった光恵ちゃんと、神様になってから近づいてきた祀ちゃんという立場も踏まえて、物語のテーマにかかわる重要なエピソードでしたね。

演出がなんだかんだといっても、やっぱりこのアニメを支えるのは作画力なんだなーと思わせる、女の子の細かい描写。ゆりえちゃん、かわいいなあ。

自分の立場に悩むゆりえちゃんと、それをささえる光恵ちゃんも悪くないんだけど、俺はやっぱり祀ちゃんが好き。ゆりえちゃんを神様としてしか見てない祀ちゃんに対して、友達として見てる光恵ちゃんの違い・・・と言ってしまえば今回は簡単なんだけど、それだけで済ますのはもったいない。

確かにゆりえを生徒会長に推したのは100%私利私欲なんだろうけど、「あんまり煽ると、ほんとうに当選したとき、ゆりえ、プレッシャーでつぶれちゃうよ」という光恵に対して「あたしたちでフォローすればいいの」とあっさり言ってのける。実際に受の攻撃から体を張ってゆりえを守っているし、祀なりにゆりえのことを心配してるんだよね。

そして光恵の演説を聞いて自分の考え方が間違ってることに気づいて落ち込むところとか、「人望がないもの」と言ったりするところとか、私利私欲でしか物を見れない自分を知っていて、そういう自分にコンプレックスがあったりするんじゃないかなあ。だからこそ「他人のことに一生懸命になれる」ゆりえに惹かれつつあるのかもしれないですね。

と、そんな感じ。やっぱりこういう日常話はいいなあ。

  • 「聞いてないし、なる気ないし、なりたくないよ〜」・・・どこのれーちゃん先輩ですか?
  • ポッキーで気持ちを確かめ合うシーン、好きだなあ。やっぱり作画力の勝利だよなあ。
  • 「おねえちゃん、かっこよかった」と言われて照れる祀ちゃんに萌え。

追記

たぶん今回、多くの人が「神様で中学生、というスタッフの言ってたとおりの話だった」という感想を持っただろうと思います。

でもさ、毎回話を見てると、製作者の意図するテーマ(神様で中学生)はかなり明確に伝わってくる。これだけ作品中で伝えることができるんだから、むしろWEBアニメスタイルとかで自分から答えを話してしまうのは、タネが割れてるマジックを見ているようでちょっと無粋かもなーという気もするのです。

少女アニメ好きとしては、あらかじめ教えてもらった答えを確認する作業なんかじゃなくて、今回の話を見て自分で答えに気づきたかったのです。こんないい話なのに、答えはすでに聞いてしまってるというのがちょっと残念だったな・・・。

とはいえ、宣伝もかねてるんだろうし、そもそもかみちゅを見てもらわなきゃ始まらないわけだし、しょうがないんだろうけど。だからせめて自分でできる防衛策として、こういう話はアニメが終わってからの楽しみとして取っておいたほうがいいのかも。

もちろん製作者の意図をあらかじめ知っておかないとどうしようもないアニメってのもあるだろうし、ケースバイケースなんだろうけど・・・。攻略本なしにはまず解けない、「たけしの挑戦状」みたいなアニメ。