花咲くいろは 第01話「十六歳、春、まだつぼみ」

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何か新鮮な刺激を求める少女・松前緒花さん。突然夜逃げした母親のせいで、祖母が経営する温泉宿の喜翆荘で住み込みのバイトをすることに・・・というお話。

厳しい祖母の皐月、ツンツンな鶴来民子さん、無口すぎる押水菜子さんと、前途多難のようですね。誰か仲のいい子が一人でもできれば、そこから突破口を開けるんだろうけど。萌えキャラに慣らされた身には中々つらい初回であります。前半で新生活の期待に溢れた・・・悪く言えば人生を楽観視しすぎている緒花に、現実の厳しさを見せるというギャップは伝わってきました。

救いなのは、主人公の緒花ちゃんが明るく前向きなところかな。善良でおとなしく、ひたすら保護者や同僚のイジメに耐える姿と言った、いわゆる「昭和」的なお涙頂戴とは違った現代的な雰囲気を感じさせます。CSとESについて緒花に語らせたりする辺りは、意図的に時代の変化を表現しているんだろうなあ。

今後のお話としては、厳しい生活の中で緒花が自分の夢を見つけていく、みたいな感じになっていくのかな?明るい話になってくれるとうれしいです。

お話以外の話。true tearsスタッフの新作と言うことで結構期待していたのですが、作画の美しさは素晴らしいね。繊細で透明感があって。アニメ化に向かない岸田メル先生の絵をうまく解釈してる感じがあります。劇場アニメのように大きな構図で見せてくれる世界観もよかったなー。

声的にはヒロインの伊藤かな恵がいい感じ。去年はエキセントリックな役が多くてすごく楽しかったのだけど、年相応にナチュラルな感じの16歳は「迷い猫」が結構トラウマになってたりするんですよね。その辺の不安感を打ち破ってくれた気がします。何より伊藤かな恵の声は元気が出る。

そんな感じかな。初回としては暗い雰囲気ではありましたが上々な滑り出しだと思います。今後の話でどこまでひきつけられるかだなー。