夢喰いメリー 第12話「夢中」

ミストルティンとの最終決戦。期末試験後という猶予期間中に何もできず、さしたる策もないまま決戦を迎えてしまうメリーたち。ゲームで言えばラスボスを倒すために必要なアイテムを得られないまま戦うハメになったみたいな展開で、これは勝てるんだろうか・・・?と不安でたまらないですね。

心を取り戻した河浪千鶴さんが、その心を勇魚に「返す」ことでレスティオンの銃が使えるようになって・・・というラストが一番キレイなのかなあ。でもなー、誰かが不幸になった上でのハッピーエンドって切なすぎるよね。原作との整合性という意味でも、それが妥当な感じなのは分かるんだけどさ。原作を考えるとメリーさんの特殊能力が!みたいな展開もないだろうし。

最終決戦に当たって、喫茶店にやってくる飯島先生のシーンは静かな緊迫感がありましたね。何気ない日常から皮一枚隔てた向こう側にある、生きるか死ぬかの張り詰めた緊張感。それはまさしく夢と現の境目のような。

前回のエピソードを踏まえた上で、それでも夢路を「信じる」と言ってくれるメリーさんの思いが何とも。