アマガミSS 第04話「森島はるか編 最終章 レンアイ」

森島先輩編・最終章。

橘さんのぶっ飛んだ変態っぷりを魅せつけてくれた前回から一転、今回は再び真っ当な恋愛モノへ。先輩の水着姿とか、風呂上りのタオル一枚とか、橘くんを弄んでいるように見えてずっと不安だった内面とか・・・色々な森島先輩が見られたのは楽しかったです。伊藤静のデレボイスの破壊力はすさまじいわ・・・。ここまで行ったら次回からリセットだろうな、とは思っていたけど「10年後」とか出てくる開き直りぶりはむしろ清々しい。

そんな感じで、ファーストエピソードとしては決して悪くないお話だったと思います。ただ・・・やっぱり、この4話分を「森島はるかの物語」と考えるならば、美少女の表面的な属性を消費するだけのエピソードだったな、とも思えてしまいます。

あれほどモテモテな先輩が、どうして橘を選んだのか?犬に似てるって理由だけでない何かがあるはずでしょ?そして、あれほどモテモテな先輩が、どうして橘を選んだのか、そしてどうして自分が愛されてないと思っていたのか。人当たりがよさそうに見えて、実は誰とも深く関わろうとしていない部分も感じられたりしたのだけど・・・。美也ちゃんが先輩にだけ*1ことさらキツイ態度をとってる理由とかも謎のままだったし。

掘り下げていくと色々と深みのある子だと思うし、ギャルゲーの醍醐味は「恋愛」という物語形式を通して女の子に耽溺することにあると思ってるから、上っ面のかわいさやエキセントリックさを舐めるだけで終わってしまうのは勿体ないなー。恋愛というのは美少女を隅から隅まで消費した結果としての落としどころのひとつであって、それ自体が目的になって欲しくないんだよね。その意味では、恋愛自体が目的である少女漫画はギャルゲーと似た構造を持ちながら本質的には全く別物なのかも。

厳しい言い方をすれば、この話のヒロインが「森島はるか」である必然性が全く感じられなかったです。橘くんの変態っぷりも、ただ面白いだけで終わってしまって物語に全く関与していなかったのは残念。その辺を割りきって見るのなら、それなりに今後も楽しめそうではあるのですが・・・。

追記

こういう美少女カタログ的な構成で思い出すのはToHeart2。あれはあれで結構好きで、エロゲーヒロインのエキセントリックさを突き詰めたような不思議な魅力があったなあ。

ToHeart2 第13話「はじまりの朝」 - エネルギー吸収と発散

追記2

美也とは (ミヤとは) [単語記事] - ニコニコ大百科
美也ちゃんの「にしし」は口癖だったのか!これはかわいいな!!今後も会話の端々で「にしし」が聞けると思うと視聴意欲も上がるというものですよ!

*1:ぽっちゃり梨穂子ちゃんとは仲良くしてるし、にぃにに近づく女は全員敵ってワケではないんでしょ?