迷い猫オーバーラン! 第01話「迷い猫、駆けた」

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「二回死ね」は「Angel Beats!」の決め台詞だと思ってた、マジで。

さて。うーん、何から書こうかな。とりあえず感想を一言でいうと「お話が全然ダメでも萌えキャラが動いてしゃべってるだけで楽しいんだから、萌えアニメってすごいなあ」という印象でした。

おそらく原作ではちゃんと書かれてると思うんだけど、話の軸がフラフラしてるから何を見せたいのか全然分からない。まず大きな話としては謎の巨大ネコ・霧谷希さんが出てくるんですよね?そのネコを追いかけるところが初回の最大の盛り上がり、ということでいいんだよね。そのわりにはイマイチ存在感が薄いというか、興味を持たせてくれる感じになってなかったような。男の子がいきなりケーキ泥棒みたいな話になってて、苦し紛れについた嘘に文乃があれほど必死になるのも(説明はされてたけど)唐突すぎて付いていけなかった。「思ってることと逆のことを言う」ツンデレの文乃が、嘘つき少年の嘘を信じる意味もよく分からなかったし。いったい文乃をどうしたいのよ。その他の小さなお話も、唐突に出てきて唐突に終わるブツ切りの小ネタを見せられてるようで、だから何なんだ・・・とストレスの溜まる構成だったなあ。原作はラノベで、4コマ漫画じゃないんだよね・・・?

ただ、お話がどうしようもなくても、女の子の可愛さと作画の面白さだけで十分楽しめてしまうのが、萌えアニメの素晴らしいところ。「閃光のナイトレイド」の退屈なアクションを見せられた直後だったから、なおさらアクションシーンの作画が映えて見えて楽しかったなー。パースの取り方とかデフォルメとかメチャメチャで、遊びすぎだろ!とか思いながらも、やっぱり楽しい。

・・・そんなことを考えながらEDを眺めていたら、秘密になっていた監督は板垣伸だったらしい。っていうか、脚本・コンテ・演出・監督の全役をこなしていた!これはすごい。すごいが・・・やっぱり作画の人なんだな、と改めて感じさせられました。どうしようもない脚本だけど作画は楽しい、という感想だったのもある意味納得というか。

それから、触れておいた方がいいと思うので声優の話。伊藤かな恵堀江由衣が親友(?)役とは!これは興奮するよ・・・!堀江由衣みのりんっぽい感じの子だったので、心の奥に潜めていた俺のみのりんへの思いが再び動き出しそうなのですよ。メインヒロインは伊藤かな恵竹達彩奈井口裕香佐藤聡美と超豪華キャスティングだったのですが、案外チグハグな感じだったかなあ。役柄が合ってないって訳でもないのに、この違和感は何だろう・・・。OPの歌もひどいね!同人ゲームの電波ソングみたいになっているじゃないか!

声の話でいえば、ヒロインの豪華さに目を奪われてあまり気にしていなかった佐藤利奈新井里美のメイドコンビの息がピッタリで、そっちの方が一番印象に残りました。さすがですね・・・。

ううーん、面白いのかつまらないのか、何とも掴みどころのない初回だったかな。これだけ全方位にフックを用意しておきながら、なーんにも引っかからないというのは逆に面白いわ。