真・恋姫†無双 総感

今シーズンも楽しかった!計算されたB級バカアニメ。


前シーズンの感想読んでたんだけど、前期はバカネタをやりつつも結構シリアスに物語は進んでいたんだよね。そう考えると、今期はかなりギャグテイスト多めというか、ライトなノリだったかな。エロ成分もやや少なく、ずいぶん角が取れて(良くも悪くも)見やすい作品になったなあ・・・という印象ですね。とはいえ、7話10話のようにドラマを感じさせるエピソードもちゃんとありました。

バカネタをベースにしつつも、ちゃんと最終回のお話に向けてエピソードを作っているのがスゴイ。バラバラなオムニバス展開でキャラクターを紹介するエピソードが多くて、それはそれで楽しかったのだけど、それが最終回で結集するのは盛り上がったなー。所々に出てくる小ネタもラストの展開に向けての伏線だったのには驚きました。

前作以上にファンタジーなキャラがたくさん出てきたのも、ある種の開き直りみたいなものが感じられて笑っちゃった。三国志をベースにしているはずなのに、何かもう萌えキャラ博覧会になってしまっていたような・・・。程碰とか鳳統とか、明らかに原型をとどめてないだろ!!そういう意味でも、最終回のアイドル対決はぶっ飛んでたよなあ。これは、何でもアリの世界観にある程度慣れた続編だからこそできたお話だったのかも。

かわいくて魅力的なキャラクターがたくさん出てきた分、主人公の劉備さんの影が薄くなっちゃったのは残念かな。8話なんかでも劉備のパーソナリティについては描かれていたし、最終回を戦いじゃなくてああいう話にしたのも劉備を主人公にしたからこそなんだとは思うけど・・・。はっきり言っちゃうと、劉備さんには魅力がないんだよね。あのエキセントリックな萌えキャラ達を押しのけて、主人公になるだけの魅力が。「とりあえず綺麗事を言ってみたらうまくいっちゃった」というだけだからなあ。「歌で対決」の案も考えたのは華佗だし。

そういった不満点がないわけじゃないけど、全体的にはすごく楽しかったです。純粋な楽しさだけなら前作以上だったかも。

って、次期シリーズも制作決定なのかー!どんな話になるんだろ。