こばと。 第06話「…小さなかくれんぼ。」

全員で四つ葉のクローバーを見つけるシーンの音楽が妙に荘厳で、ほのぼのシーンのはずなのに悲劇の前触れみたいなものを想像してしまった!「・・・これが、よもぎ保育園のみんなで撮った、最初で最後の写真でした」みたいなモノローグが付くかと思っちゃったじゃないか。だ、誰も死なないよね?(笑)

さて。よもぎ保育園は・・・というか、清花せんせいには父親の残した借金があるらしい。その話と、いおりょぎさんの背景が繋がるようにはあまり思えないが・・・まあ、その2つを並列に進めていくお話でした。

話自体は大して興味なくて。俺の最大の興味は、小鳩が何を知ってて何を知らないかってこと。「借金取り」という概念を割と正確に把握していたり、敵意を見せていたりするたびに「あ、この子こんなことも知ってるんだ」というのを確認するのが楽しい。

灯里ちゃんとダブって見える印象のせいか、小鳩ちゃんが見せる人間っぽい感情のひとつひとつに何となくドキドキするんだよなー。純真無垢でイノセントな小鳩に、借金と言う人間のダーティーな部分を直面させるエグさもCLAMP的な悪趣味で好きだなあ。

でも今回一番グッと来たのは、木の陰に横たわってる満里奈を発見した時の小鳩の狼狽っぷりかな。いつもの薄ぼんやりした調子ではなく、シリアスで緊迫した表情が新鮮でよかった。ないとは思うけど、憎しみに醜く歪む小鳩の表情なんてものを見せてくれたら最高なんだけどなあ・・・。

・・・って、何か変態的な楽しみ方になってるような・・・・・・。こういう方向性でいいんだろうか。