しゅごキャラ! & しゅごキャラ!!どきっ 総感

次週も「しゅごキャラ!」シリーズとしては続くようなのですが、お話的にはここでお終いだと思ってるので一旦まとめることにします。

何だかんだで2年も付き合ってきたしゅごキャラ視聴前チェック1話の感想も今となっては懐かしい。

全体的なお話のテーマとしては、「なりたい自分」「ほんとの自分」を軸としてそれぞれのキャラクターを掘り下げていく構成がよかった。序盤のエピソードで一番好きだったのは11話で、キャラチェンジの面白さと危険性を踏まえつつ、「なりたい自分」を目指していくというシリーズを象徴するエピソードだったと思います。本筋のストーリーだけでなく、人間が動いている横でチョコチョコと小さいしゅごキャラたちが動き回るのも好きだったなあ。この子たちは色々と遊びがいがあるというか、色々と面白かったです。

3クール目に入ってからは新学期ということで、第2部突入と言った風情。キャラクター入れ替えに不安を覚えたりしていましたが、結果的にはりまや海里と言った新キャラがちゃんと存在感を発揮した、いいシリーズになったと思います。このシリーズでは、やはり32話のりまのお当番回でしょう。ずっと孤独だったりまが、ガーディアンという新しい居場所、新しい世界へと足を踏み出す最初の一歩。りまの中にある絶望と希望を象徴した名エピソードでした。

4クールで終わってくれれば名作だと思っていたんだけどなあ。43話の盛り上がりは感動したんだよ・・・。このまま終わってくれるかと思いきや、驚きの延命、悪夢の「どきっ」に突入。

2年目から、変身美少女バトルモノみたいにキャラチェンジ→浄化というあからさまな延命処置が出始める。ただ、このパターン自体は悪いとは思ってなくて、問題なのはこのパターンが本筋の物語に全く寄与しなかったことなんだよね。「お約束」のパターンについては前にもちょっと書いたような・・・と思い出していみると59話か。

「どきっ」のメインになっていたルル。この子がかわいそうなほど持て余されてて・・・。結局何がしたいんだか分からないまま、分かり合えたことにされてしまって退場した89話が切なすぎる。伸びしろもなく、原作のストックも(おそらく)ない状況で1年やるのは大変だったと思いますが、アニメオリジナルだからこそできることもあったはずなんだよなあ。

ルル編が終わってからは怒涛の設定消化話。95話あたりが最後の輝きだったかな・・・。


2年目の失速ぶりは残念でしたが、ほぼコンスタントにきれいな作画、「なりたい自分」を軸としたキャラクターの掘り下げ、しゅごキャラのかわいさ・・・毎週楽しく見れる作品でした。スタッフの皆様、長い間お疲れ様でした。

声の話

声の話もしておこうかと。やはり声オタ的には伊藤かな恵豊崎愛生を初めて認識した作品ということで思い入れは大きいかな。特に伊藤かな恵は、時期的に青二ジュニアに所属が決まった後の初仕事だったんじゃないかなあ・・・というくらいのホントに新人で、その割にはちゃんとしてたなーというのも印象深い記憶があります。今期の活躍を見てると、準所属に上がる日も近そうですね。

あとは豊崎愛生けいおん!がヒットしなきゃラジオ声優になってただろうなあ・・・と思うとこちらも感慨深い。ゆるい天然だけどちょっとブラック、という豊崎愛生キャラの方向性を決定付けたキャラクターともいえますね。

レギュラー以外だと、キャラソンとゲームのために惜しげもなく水樹奈々釘宮理恵を投入する大胆さも個人的には好きでした。単発ですが、仙台エリが出てきたのにはビックリしたなあ。