うみものがたり〜あなたがいてくれたコト〜 第12話「島の心 人の心」

最終回。

セドナの正体は、特別なものじゃなかったよ」
セドナは、わたしたち自身なんだよ」

「光でも、闇でもない」
「ただの・・・普通の心」

人の心に潜む光と闇。しかし、本当にそこにあるものは光でも闇でもない、ただの思い。人を大切に思う気持ち、一緒にいたいと思う気持ちに光も闇もなかった。

「本当は・・・本当はもっと、おねえちゃんと一緒にいたい!」

闇の心でマリンを救うことはできない。しかし、光の心ではウリンを救うことができない。たったひとつハッピーエンドになれる道があるとすれば、それは自分のこころをアンロックすること。

このお話にどう決着をつけるのか?と気になっていたのですが、闇の心どころか光の心をも否定するとは。心の開放というテーマで作品を思い返してみると、今までの「光と闇」が壮大なミスリードであったことに気づく。そして、解き放たれた心は奄美の海と空に帰っていくのですね。