大正野球娘。 第04話「これから」

「きっと誰も惨めだなんて思っていないわ」
「悔しいはずよ」

悔しいけど、惨めじゃない。「悔しい」には「私たちはもっとできるはずだ」という前向きな思いがこもっているのだから。何より、みんなあんなに楽しそうに練習していたじゃないか。あの姿を惨めだなんて、絶対に言わせないよ。

今までの緩いお話とは一変して、シリアスなエピソード。でも、このアニメが本当に野球を目指すのならば、絶対に必要なエピソードでもあります。

晶子さんに誘われて入った野球部で、たかが練習試合で、相手は全国を目指す年上の男子で・・・。負けた言い訳なんていくらでも思いつくけど、それでも「自分には無理」ではなく「悔しい」と思ってくれたことが嬉しかったです。

岩崎に啖呵を切ってから晶子さんに家に乗り込む小梅がかっこいいなあ。受け売りの説教を偉そうにかますのはちょっと笑っちゃったけど。そこから「そんな悠長なことは言っていられませんわ!」と晶子さんが再び元気を取り戻すシーンまでの勢いは気持ちよかったです。演出は基本的に淡々とした雰囲気なのに、キャラクターの思いが話の緩急を作ってましたね。

アンナ先生が引いた線を乗り越えるシーンも、線の越え方ひとつにドラマがあってよかったなあ。小梅と晶子が手を繋いで線を飛び越えるシーンとか・・・。ずっと我慢してたのに・・・こういうの見せられると込み上げるものが押さえきれないじゃないか・・・!

  • 小梅のお母さん、怖い・・・!
  • 「僕に免じて」とか「女だてらに」とか、紀谷三郎の言動がいちいち癇に障るなあ。
  • 結構重要な役割と思われた鏡子がアッサリ復活するのは笑った。それにしても、どう考えても鏡子のキャスティングは仙台エリだろ・・・!!
  • 巴のキャラクターって結構面白いな、と思う。鏡子には「お姉様」として凛々しく振る舞い、静には甘えまくる。そういう2面性があるんだよね。
  • こういうメタファーを解説するのも何だか恥ずかしいけど、まさしく「雨降って地固まる」ってやつですよね。