大正野球娘。 第04話「これから」
「きっと誰も惨めだなんて思っていないわ」
「悔しいはずよ」
悔しいけど、惨めじゃない。「悔しい」には「私たちはもっとできるはずだ」という前向きな思いがこもっているのだから。何より、みんなあんなに楽しそうに練習していたじゃないか。あの姿を惨めだなんて、絶対に言わせないよ。
今までの緩いお話とは一変して、シリアスなエピソード。でも、このアニメが本当に野球を目指すのならば、絶対に必要なエピソードでもあります。
晶子さんに誘われて入った野球部で、たかが練習試合で、相手は全国を目指す年上の男子で・・・。負けた言い訳なんていくらでも思いつくけど、それでも「自分には無理」ではなく「悔しい」と思ってくれたことが嬉しかったです。
岩崎に啖呵を切ってから晶子さんに家に乗り込む小梅がかっこいいなあ。受け売りの説教を偉そうにかますのはちょっと笑っちゃったけど。そこから「そんな悠長なことは言っていられませんわ!」と晶子さんが再び元気を取り戻すシーンまでの勢いは気持ちよかったです。演出は基本的に淡々とした雰囲気なのに、キャラクターの思いが話の緩急を作ってましたね。
アンナ先生が引いた線を乗り越えるシーンも、線の越え方ひとつにドラマがあってよかったなあ。小梅と晶子が手を繋いで線を飛び越えるシーンとか・・・。ずっと我慢してたのに・・・こういうの見せられると込み上げるものが押さえきれないじゃないか・・・!