うみものがたり〜あなたがいてくれたコト〜 第01話「海の心 空の心」

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大幅に遅れてしまいましたが、最終回を全部見終えたところで7月スタートの新番組。今まで見続けてきたアニメとの別れが寂しい分、新しいアニメとの出会いのドキドキ感があるんですよね。

さて。以前から「海物語」のマリンはるちあさんにそっくりだなあ・・・と思っていたりしたので、アニメ化自体はそれほど意外ではないかも。パチンコがアニメになること自体も前例がないわけじゃないし。まあ、もちろん、それなりに驚きはしたけど・・・。

俺はパチンコとか全くやらないのでどんな設定なのかは全然分からずにお話を見ていたのですが、どうやらアニメオリジナルの設定っぽい。

で、本編。地上に憧れる深海世界の少女・マリンと、姉のマリンに振り回されつつもお姉ちゃんが大好きな妹・ウリン。ある日地上から降ってきた指輪の持ち主を探しに出掛けたマリンとウリンは、邪悪オーラ(笑)を持った神社の娘・宮守夏音に出会う。一方、道に迷ったウリンは裏の神社で何かの封印を解いてしまって・・・。

見て分かる通り、プロット自体は捻りのない素直な感じなのですが、作画のきれいさと所々に工夫が凝らしてあるディテールが面白くて、退屈せずに楽しめました。

やっぱり目を引くのは作画の美しさ。海だから水着!という、当たり前だけどその発想はなかったわ・・・なマリンとウリンの美しい肢体はもちろんのこと、背景や美術もキレイで、ゆるやかで繊細な世界観に引き込まれます。

地上世界は沖縄が舞台ってのが面白い。西洋風ファンタジーのような海の世界と、エキゾチックな沖縄のファンタジーとのコラボレーションが何とも新鮮で、二つの世界がどう絡み合っていくのか興味をそそられます。

キャストの配置も一般的なイメージからちょっと捻ってあるのが面白いですね。普通ならピュアでまっすぐな姉が堀江由衣で、一癖ありそうな妹が阿澄佳奈だと思ってしまいそうだけど、それを逆転させることで新鮮な驚きが感じられてよかったですよ。あと、儀武ゆう子が沖縄弁監修をやってるのも気になるところ。沖縄出身だったのね・・・。

演出については細かいところを挙げるときりがないのだけど、敢えてひとつあげるとすれば、ウリンが指輪を探すシーンとマリンがウリンを探すシーンがちょうど対になってて、こういうさりげない芝居で「ああ、姉妹なんだなあ」と二人の絆の強さを感じさられました。過去の思い出や、直接的な会話がなくても、絆の強さを見せることはできるんだなあ・・・。