乃木坂春香の秘密 第08話「…おに〜さん☆」

安全が保障された擬似恋愛ほど楽しいものはないよな。

恋への憧れと、姉への憧れ。美夏にとって、そんな二つの憧れを同時に満たす存在が裕人なのだとしたら、美夏が真に欲しているのは裕人自身ではありえない。なぜなら、憧れは手に入った瞬間に「憧れ」では無くなってしまうのだから。その意味で今回のエピソードは、最も安全な場所から最も女の子がかわいく見える瞬間を切り取った、最上のカタログだと言えるでしょう。

言葉を変えれば、「大好きなお姉ちゃんの恋人」であれば、裕人でなくても誰でもいい。ラストシーンでは、美夏が本気になったような暗示がされていたけれど、あんなものは恋でもなんでもないわな。だからこそ、安心して美夏に萌えることができるのですね。