狼と香辛料 第11話「狼と最大の秘策」

秘策とは金の密輸だった・・・!
二人が仲直りしたところでホロが「最大の秘策」を考える。それはノーラを使って金の密輸をするというもので、作戦自体に対する驚きはないかな*1。俺はあまり熱心な読者じゃないから予想できなかったけど、思い返してみれば教会と金の関係とかヒントになるものは色々と出ていたっけ。
この手の「短期間で大金が必要!」なお話って福本伸行みたいなのしか*2知らなくって、そういうお話は問題解決の手段自体がエンターテインメントになってるのがほとんどだったと思う。けどこのアニメは、問題解決の手段自体に意外性を持たせるわけではないようです。それは中世ヨーロッパ「風味」の架空の世界という設定において、現実世界とは異なる仕組みを使う以上は必ず伏線を張らなければいけないという物語上の制約も大きいのだろうけど、それ以上に「ロレンスとホロの関係」が物語に大きな影響を及ぼしているところに理由があるのかもしれません。
中世ヨーロッパ風の世界で商売をするだけであればロレンス一人の物語でいいはずなのに、なんでホロとかついてきてるのか。それはやっぱり狼と香辛料は「ホロとロレンスの物語」だからなのでしょう。そういう意味では、商売というラノベにしては珍しい(?)題材を扱いつつも、その中身は非常にラノベっぽい作品なのかも。
それにしても。ホロのイヌミミとシッポはアニメで映えるなあ。仲直りシーンで尻尾振るとか反則だろう。

*1:少なくとも、イリーガルな手段以外は考えられない

*2:後は麻雀漫画とか・・・