ARIA The ORIGINATION 第08話「その 大切な人の記憶に…」

アテナが記憶喪失に!・・・と思ったら、アリスの気持ちを確かめるための狂言でしたというお話。いい話みたいに終わってるけど、俺はどうも人の気持ちを試すようなやり方は好きでないなあ。大体、悲しい話と女の子の涙で安易に感動させようという態度が気に入らない。
一番気に入らないのは、こんな安易な話にうまうま乗せられて半泣きになってる自分だ。アリスのエピソードには弱いのよ・・・。基本的に負の感情を持つキャラクターがほとんど存在しない*1このアニメにおいて、唯一といっていい陰を持つアリス。自分の感情をあからさまに表すことのないアリスだからこそ、その動きの端々にアテナ好き好きオーラが感じられるのが微笑ましくもあり、切なくもあります。
二人のいい話みたいになってる本編ですが、もう少し視点を広げてみると、単なるいい話という以上にアリスの孤独が感じられてなりません。アテナにはアリシアさんや晃がいるけど、アリスは灯里たちと出会うまでアテナしかいなかったんだよね。オレンジプラネットや学校で打ち解けてる様子も見られないし・・・。そんなバックグラウンドも含めて考えると、アリスがアテナとのピクニックを楽しみにしているシーンや、期待が裏切られて落ち込むシーンが切なくてたまらないですよ・・・。

*1:藍華のは負の感情ではなく落ち込んでるだけでしょう