狼と香辛料 第04話「狼と無力な相棒」

ホロとロレンスをいい感じに盛り上げておいて、ホロが攫われるとは・・・なんと燃える展開。

「もう目を覚ましても誰もおらんのは嫌じゃ」
「一人は飽いた」
「一人は寒い」
「一人は・・・寂しい・・・」

その前のシーンでは、「一人は飽いた」という言葉の裏に「飽いた」以上の不安さを見せるものの「わっちには、ぬしを縛ることはできん」と自分の感情を抑えるようなことを言ってたホロ。それが、ロレンスに抱きしめられた腕の中で初めて「寂しい」という弱さを見せる。
考えてみれば、初回から「賢狼ホロじゃ」とか威張ってたホロが弱さを見せたことってなかった気がする。弱さを見せたからってそれが本心だって思うわけではないんだけど、ホロの存在が人々から忘れられていくこと、仲間がいなくなってしまったこと、北の森へ帰りたいと言ったこと・・・そこから想像すると、いくら賢狼といえど「寂しい」という言葉はホロの本心であったように思えます。
で。ここからが本題なんだけど、ホロは一見無邪気そうに見えて、自分の本当の気持ちは見せないようにしているってことだよね。初対面のロレンスといきなり旅を始めたり、同じ部屋でも平気で寝ていたりして全幅の信頼を寄せていると思いつつ、ある程度の一線は越えさせない、みたいな・・・。もしかしたら、過去に人を信じて裏切られた経験があったりしたんじゃないかなあ。そして、それは度々話に出てくる昔のパートナーと関係してたりするんじゃないかなあ。