狼と香辛料 第02話「狼と遠い過去」

・・・なるほど、ホロの人気が出るわけだ・・・。

お話を進めつつ、ホロとロレンスの仲を深めていく構成はうまいなあ。動きで見せるシーンがほとんどない、会話主体のお話で、アニメの題材としては難しい原作だと思います。それを退屈せずに見られるのは、やっぱりホロの魅力が出ているからなんだろうな。
尻尾をなでたり芋を食べたりといったシーンの何気ない動きもさることながら、芋に夢中になる無邪気さや、人の心を見透かす老獪さ、そしてロレンスを傷つけてしまったことを謝る素直さなど、1話の中で色々な顔を見せてくれました。「怒ってる・・・?」とか、かわいすぎる・・・!特にケモノ耳属性はないんだけど、落ち込んだときに耳が垂れるのはいいよねえ。
キャラクターの魅力だけでなく、各地で言われているようにファンタジー世界で商売の話というのは珍しいので、お話自体の楽しさもあったりします。ゼーレンとかいう小僧の話には裏がある・・・とのことですが、裏に悪代官的な悪者がいて倒す・・・みたいなありきたりのファンタジーではなく*1、ホロとロレンスの商才で裏の裏をかくような展開だと嬉しいかも。

*1:いわゆる「剣と魔法」のファンタジーならそれでもいいんですが