sola 第12話「ユウメイノサカイ」

ついに蒼乃VS茉莉の最終決戦。依人のいう「全てをありのままに」とはいろんな意味が取れるけど、素直に考えて「蒼乃を消して自分も消える」とみて間違いないと思います。蒼乃を生かすということは茉莉を消すということで、依人にそんな選択肢が選べるはずがない。なので今回の結末は完全に茉莉の独断によるもの。

・・・少し時間を戻して、全てのはじまりの時へ。大方予想がついていたとは思いますが、蒼乃と茉莉の関係が明らかに。青乃は夜禍の怒りを静めるための生贄として献上されていたらしい。

「3人で、一緒に・・・?」
「そう。姉さんと昨日話したんだ。ここを離れることになっても、茉莉と一緒にいようって」
「だから、もうそんなこと言わないの」
「・・・あなたは、ひとりじゃないんだから」

この台詞に嘘はなかったのでしょう。依人が茉莉に惹かれ始めていたとしても、平穏な生活が送れなくても、三人一緒なら幸せに暮らしていけると信じていた。「三人一緒」なら・・・。
依人を亡くした蒼乃が生きていけなかったように、蒼乃を亡くした茉莉は生きていけなかった。蒼乃は「どうして生き返らせたりしたの」と茉莉を責めるけど、自分も同じように依人に仮初めの命を与えているわけで。その意味で二人は全く同じ業を背負っているといえます。
蒼乃の願いは依人と今まで通り暮らすこと、茉莉の願い(というか依人の願い)は蒼乃の存在を消すこと。蒼乃の願いは明らかに先がない、「意味がない」ものかもしれない。けど、蒼乃が存在するためには依人が必要だったというのは分かるし、それを否定することは茉莉の存在そのものを否定することにも繋がるわけで・・・。
そして最後のシーン。スクリーンに映し出される空に止まる時間。茉莉は初めから蒼乃を人間に戻すつもりだった。あの空間が思いを具現化する力を持っているのだとしたら、スクリーンの空は茉莉の願いのかたち。「ひとりじゃない」温かさを知ってしまったら、再び一人に戻ることはできない。だとすれば、彼女の取る道はたったひとつしかありえないでしょう・・・。
ただ、人間に戻った蒼乃には依人を維持する力はない。結局茉莉のしたことは過去の悲劇を繰り返しただけなのかもしれません。自分が楽になりたかっただけなのかもしれません。全ての結末は次回へ続く。

追記

ポエムを通り越して支離滅裂だ。
茉莉の真意は未だもって謎ですが、俺的には上の通り・・・っても何言ってんだかですけど、依人との約束を果たそうとしたけど、最後は自分のエゴを優先させたように思えるんですよね。最初から最後まで茉莉は勝手な女ですよ。ただ、ニセモノの空はニセモノのハッピーエンドなのですよ。茉莉に本当の空を見せないままで、本当にいいのか依人?