sola 第06話「イケニエノチ」

「夜禍は、そんな夜に捨て去った人々の苦しみや不安が集まってできたもの」
「人が最も忌み嫌う、もうひとりの自分」

人間の闇の部分である、夜禍という存在。今回は夜禍であると同時に普通の女の子でもあるという茉莉の2面性がよく現れていました。「キスしよっか」のシーンでドキドキして、ギャグシーンで笑ってと、それぞれの日常パートが面白ければ面白いほど夜禍としての茉莉の存在が際立つんですね。
蒼乃と茉莉を区切る路面電車は日常の境界線。蒼乃の方へ向かう前に、一度目を伏せる茉莉の演技が象徴的でゾクっとしました。ギャグシーンの間に挟まれるシリアスへの切り替えとかも、茉莉の2面性を暗示しているようでよかったなあ。
極めつけはやっぱりラストの学校シーン。これが依人と過ごす最後の日常であるかのように、ひとつひとつ日常を確認する茉莉。そして最後のキスは、日常に決別するための彼女なりの儀式だったのでしょう。
今回は全体的に茉莉の演技が細かくてすごかった。目を伏せるシーンもそうだけど、依人の「俺が、連れ出すから」という台詞に目を潤ませたりと、なんかすごくよかったです。「見せるから」ではなく「連れ出すから」という言葉にもいろんな意味を含ませられるよね。空の下に連れ出すということは、夜から昼に連れ出すということ。夜禍が夜の象徴だとするのなら、それはつまり・・・。

  • 繭子たんが気になるんだよなあ・・・。
  • 蒼乃さんも夜禍だったとは!依人と姉弟ってどういうことなんだろ。
  • 「つつしんで遠慮させていただきます!」