がくえんゆーとぴあ まなびストレート! 第09話「わたしたちのうた」

なんかすごくいいお話。挫折から這い上がるみかんたちの姿に感動しつつ、このアニメを素直に楽しめるようになってきたことに少し驚いてたりもします。
署名運動に奮闘する学美たちに対して無反応の生徒たち。残酷なようだけど、現時点で学美たちが学園祭の価値を提示できていない以上、反応が悪いのはしょうがないよね。生徒たちにとっては「生徒会だけが盛り上がってる」としか感じないわけで、今までも度々見えていた学美の説明無用の押し付けがましさがここに来て最悪の形で現れてしまったというか。
そしてみかんたちも、署名活動がうまく行かない落胆を抱えるうちに、いつの間にか署名を集めること自体が目的になっていたのではないでしょうか。

「学園祭をあきらめるってことは、ここが私たちの学園だってことを放棄するのと同じだよ」

いやいや、そういうことではなくて・・・。園長先生*1の言うとおり、たとえ結果が出なくてもみんなで一つのことに取り組むということ自体に意味があるわけで、それこそが今ここでしかできない学園祭の価値なんだよね。

それに気づかせてくれたのが、意外なことに桃葉だった。桃葉が今まで取り続けてきた映像を見て、生徒たちは学園祭の可能性を感じ、みかんたちは自分たちの目指していたものを思い出す。大仰な演出も派手なキャッチもいらない、必要なのはただ「私たちと一緒にがんばろう」という姿を見せる事だけだったんですね*2。それは学美はもちろん、当事者となってしまったみかんたちにもできない、今まで傍観者だった桃葉だからこそできたことだったのでしょう。

ただ、学美たちが再びやる気を取り戻したからといって学園祭が成功するかどうかはまだ分からないわけで、今後の展開を楽しみにしたいです。

  • 大げさな解決方法じゃなくて、ただ日常を見せるだけというのがよかったなあ。学生時代の日常は毎日がキラキラ輝いていたよ・・・。
  • 園長先生の「無駄じゃなかった」という言葉。単に仲間と協力する大切さを言っているだけならいいけど、不幸な結末を暗示しているような気もするんだよなあ・・・
  • サブタイにもなってる校歌。侵略の象徴とはいえ、今回関係ないだろ・・・と思ったんだけど、考えてみれば校歌は学美との出会いの象徴みたいなもんだったんだよね。
  • ただ、校歌自体はどっちもどっちだよな。

*1:ていうとホント幼稚園みたい

*2:一般生徒のミーハーぶりを見ると、実は何でもよかったんじゃ・・・とも思うけど、それを言っちゃあ感想にならない