ストロベリー・パニック 第21話「花のように」

すれ違う渚砂とエトワール、そしてエトワールと花織の決別の儀式。

「エトワール」が花織と静馬の絆の象徴だとするのなら、彼女がエトワールである限り花織さんのことを忘れられないのは当たり前。エトワールの証の返還が花織との決別の象徴になるのは容易に想像できますが、それを「手紙」というはっきりした「かたち」で示してきたのは相変わらずうまい。もちろんそれぞれのネタはベタベタなのですが、手紙とペンダントを同じ場所に置くことで、エトワールの証が持つ役割を180°スイッチさせるのがすごすぎ。ほんと小道具の使い方がうまいよなあ・・・。

「あなたは分かっていない。ただ見ていただけ」と言われる六条さん。彼女の心の中も、考えてみるとかなり面白いんだろうなあ・・・。六条さんが事務的な態度を装っていたのは色々理由があるんだと思うけど、あえて事務的に接することで悲しい気持ちを隠していた・・・っていうのがまず考えられるのかな。あとは、彼女もまた「生徒会長とエトワール」という「かたち」を持つことで静馬との絆を持ちたがっていたのかなあ・・・とか。

この辺は、エトワール自体から離れようとした静馬と対象的。六条さんが生徒会長としてエトワールに接すれば接するほど、「エトワール」としての静馬は花織のことを忘れられなくなってしまう・・・という矛盾があったりするのもまた深いというか。

静馬が立ち直るきっかけに、渚砂が全く関わっていないのが気になります。「私のことは忘れて新しい人を見つけて」という花織さんの手紙が、渚砂のことを指していたと考えれば繋がりますが・・・多分あれって六条さんのことだよね。静馬は天音先輩を次のエトワールにしたがってるみたいだし、今後どうなるんでしょ?

今回、メインテーマの陰に隠れつつも見逃せないのが夜々ちゃんですよ!ぎこちないお茶会の雰囲気と、なぜか一人だけベッドに乗ってる夜々ちゃん。14話*1では光莉の隣に座っていたことを考えると、当然意図的に距離を取ってると考えるしかないでしょ!本編でそのことに対するツッコミが全くないのが憎い演出ですね。

追記

予告の「いいえ」には笑った。

*1:「親友以上」