舞-乙HiME 第15話「アリカ、泣く。」
なるほどー。泣くってのはセルゲイに助けられた時に泣いたことかと思っていたら、ラストの場面がメインだったのね。そして「失恋」というキーワードでマシロのエピソードと結びつけて、二人の絆を深めると。この辺の構成力はさすが。すごいなあ・・・。
セルフパロディーな設定とか、アカネさんのエピソードとか、どうもおとなしいと言うか、照れがあるというか、無印の頃の根拠のない勢いみたいなものがないなあ・・・と思っていたんだけど、ようやくオトメとしての本性を表しはじめたようです。オトメを目指すのも、恋をするのも、そして落ち込むのも素直で一直線なアリカ。いいじゃないですか。彼女にはいろんなことを経験してもらって、成長を見守っていきたいものです。
恋愛とオトメの間の葛藤、みたいなものがテーマになるようで。毎回恋愛要素を物語のシステムに組み込んでくる舞-HiMEですが、今後どうなることやら。ここ最近アリカの恋愛を掘り下げてきていたから、そろそろオトメトしてのモチベーションを高めるような(できればシリアスな)エピソードが見たいなあ。
セルゲイさんは、ナギの命令どおりアリカを手篭めにして自分の意のままにすることも可能だったはず。それを敢えて嫌われるような言動を取ったということは・・・?アリカがセルゲイを好きなのは分かるけど、セルゲイがアリカに惹かれるのはいまいちピンと来ませんね。
- レナの子供はマシロさまで、蒼天の青玉を持つアリカが本物の姫と。
- 俺もトモエさんに軽蔑しきった目で「使えないわね・・・ゴミクズが」と言われたい。
追記
あれれ。セルゲイさんがアリカを振ったシーン、俺の解釈間違ってる??
ナギくんの
「僕らの夢を叶えるためには、どうしても本物の姫が必要なんだ。・・・方法は問わない。見つけてこっちの駒にして。なんなら、君の得意な寝技を使ってくれちゃってもいいからさ」
という命令に従い、セルゲイはアリカの盛り上がりに乗じて、得意の寝技でアリカを落とそうとキスをしようとした。しかし、なぜかキスをすることをためらい、わざと突き放すような言動でアリカを遠ざけようとする。自分達の都合にアリカを巻き込むことが、彼女から夢を奪い不幸にすることだと知っているから・・・。
で。アリカにキスしようとしたのは、アリカに恋愛感情があったからではないと思うのです。逆にキスをしなかったことこそが恋愛感情の証明なんだと思うのです。
「なぜ、俺は・・・。バカな、あの子はニナと同い年だぞ」
アリカみたいなお子様にキスすることなんて何とも思わないはずなのに、恋愛感情のないキスをすることができなかった。そのことをセルゲイは「なぜ」と思っているのだと思います。
そういう、好きだからこそキスをしないという逆説的な表現がまたうまいなあ・・・と思ったわけですが、どうなんでしょ。
追記2
自分の解釈を確認するために色々と検索してみましたが
http://takoyaki-tako-tako.de-blog.jp/takotako/2006/01/post_cc46.html
想いを抱くセルゲイから、拒絶の言葉を与えられてしまったアリカ。
ナギの命によって探していた「本物の」王女がアリカだと気付くものの、それが相手を不幸に突き落とすことがわかっているセルゲイ。しかも、アリカに想いを寄せ始めていることにも気付く。