かしまし〜ガール・ミーツ・ガール〜 第02話「彼女は彼女であることを自覚した」

オネニーサマ!!それなんて爆熱時空??ああ懐かしき丹下桜・・・。

まあそんなセルフパロディーはおいといて。今回は、女に変わったはずむ君の一日目。TS物の一番のカタルシスとも言える今回のエピソードなんですが・・・。残念ながらあかほりさとるの超センスのおかげで極上の素材が台無しに!まあ、MAZEと比べれば多少現代風萌え風味ではあるんだけど・・・。

今回のはずむ君、それはギャグマンガの動かし方でしょ!「性に無自覚な女性のエロス」というのは一昔前のネタだと思うんだよね。性を自覚しているからこそTSが萌えるんじゃん!「オトコノコなのにスカートをはいている」という倒錯した自分の姿に恥ずかしがってこそでしょ!まずそこは自覚してもらわないと。はずむ君の元々の性格からして、人前で裸になったりスカートでパタパタやったりする子にはとても思えないしさ・・・。

ブラジャーのシーンはなかなかでした。ああいうのはよいね。

で、それはおいといて。今回の話を見るに、あまり女に変わったはずむ君に萌えさせるという意図はなさそうで、それよりも女に変わってしまったはずむに伴って、周りの人間がどう変わっていくか?という方がクローズアップされていくみたいです。今回くらいはとまりには退場してもらって、何も考えずにTSのカタルシスを味あわせて欲しかったなーとも思うんだけど、スタッフは意外とまじめにこの話を作っているようで。とまりさんの心を丁寧に追っていって、一応の落としどころへ到達するという構成。なかなかいいお話を見せていただきました。ラムネでも思ったけど、過去のエピソードを効果的に使うことで深みを持たせるというのはうまい手だなあ。

「姿が違うだけで、ボクはボクだし」というはずむだけど、とまりにとってはずむはまぎれもない男なわけで*1。性別は関係なく、はずむという存在を愛する・・・というのは確かにキレイなお話ではあるんだけど、それはそんなに簡単に出していい言葉じゃないと思うんだよね。性別関係ないならTSという定義自体がナンセンスになってしまうわけで、「男性だった自分」と「女性である自分」という両方の性を大事に扱ってもらいたいものです。そういう意味では、ある意味超然としているはずむ君にはちょっと不安を感じるのですが、セクシャリティとしての性よりもジェンダーとしての性をモチーフにしているのなら、周りの方々がうまく働いてくれることに期待しましょう。

過去の思い出を持ち、男としてのはずむを愛するとまりと、過去の思い出を持たず、女としてのはずむを愛する(と思われる)やす菜。この対照的な二人の間で、男と女の間を揺れ動くはずむの姿を描いてくれたりしたら最高なんですけど。どうなることやら・・・

  • とはいえ、やっぱり植田佳奈は萌えすぎる。「元男」というだけでこれほど萌え度がアップするとは。
  • 先生のダイナミックすぎるリアクションが浮いているような・・・。
  • 明日太、うらやましいな・・・。どうでもいいけど、アスタアスタ言われると「*」しか思い浮かばないのは職業病ですか。

*1:ええい、ひらがなばっかだと読みにくい!