今年見たアニメランキング
今年、全話見たアニメを数えてみた。59本もあった。我ながら結構見たもんだなーと思うけど、感想サイトの中じゃあそれほど多くないんだろうな。
まあ、それはともかく、今年一年を振り返る意味でもランキングしてみますか。正直なところ、感想調査の評価基準が自分の中で適当だったりするので、この辺でランキングでもしておこうかな、と。点数式にしようかとも思ったけど、あまり意味がないし*1、あまり好きなアニメを数値化したくないのです。
(すみません、かなり長いです)
- 1.ふたつのスピカ
- やっぱりこれかな。萌えつつ感動、というのに弱いらしい。
- 2.おねがいマイメロディ
- 萌えとネタと感動の見事なコラボレーション。各話のばらつきがもう少し安定すれば。
- 3.舞-HiME
- あのラストはあんまりとはいえ、ここ数年で一番衝撃を受けたアニメでした。
- 4.SHUFFLE!
- 前半は亜沙先輩、後半は楓に尽きるでしょう。
- 5.バジリスク 〜甲賀忍法帖〜
- 忍法バトル燃え!朧さま萌え!
- 6.ラムネ
- 後藤邑子の代表作になるであろう、名作エロゲーアニメ。
- 7.学園アリス
- 植田佳奈に萌えるきっかけをくれた運命のアニメ。蜜柑の明るさと前向きさには救われたなあ・・・
- 8.かみちゅ!
- まさに神アニメ。中学生女子の心理を描かせたら右に出る人はいないでしょう。
- 9.スクールランブル
- 明るく楽しいラブコメながら、ちょっと引っかかる深い話もあったりと、絶妙なバランス感覚がお見事。
- 10.魔法少女リリカルなのはA's
- 感動の一言に尽きます。
- 11.巌窟王
- 熱い男の世界。
- 12.アニマル横町
- こういうアニメ好きなんだよ・・・。ツボに直撃。
- 13.交響詩篇 エウレカセブン
- 00年代を代表する、正統派ロボットアニメ。作画の素晴らしさは別格。
- 14.まほらば
- 癒し系アニメの火付け役かな?萌えアニメにおける最大の矛盾であるモラトリアムに、別の方向からアンチテーゼを唱えた作品とも言えます。
- 15.創聖のアクエリオン
- 00年代を代表する、バカロボットアニメ。河森正冶以外にこんなバカができる人はいない。
- 16.ピーチガール
- ちょっとアダルトな、ある意味イマドキの少女漫画、かな?
- 17.銀盤カレイドスコープ
- これだけ性格の悪いタズサをあれだけ魅力的なキャラに仕立てたお話は最高でした。
- 18.ぱにぽにだっしゅ!
- 徹底してストーリーを排除することで、本来脇役であるはずの小ネタを前面に押し出した怪作。
- 19.魔法先生ネギま!
- 恥ずかしげもなくベタな萌えアニメをやってくれて、なかなか楽しかったです。
- 20.グレネーダー 〜ほほえみの閃士〜
- おっぱいは世界を救う。基本的にバカアニメのノリだけど、土台は教科書どおりのそつのなさでうまくまとまっていました。
- 21.フルメタル・パニック!The Second Raid
- ゴメン、個人的に軍事モノが苦手なだけです。名作だと思います。
- 22.灼眼のシャナ
- 段々シャナがかわいくなってきた。もっと面白くなりそう。
- 23.舞-乙HiME
- オトメはまだまだはじけてない気がするんだよね。がんばれオトメ。
- 24.絶対少年
- 淡い彩色、フェティシズムあふれるカメラワーク、田舎の美しい美術。田菜編はよかったんだけど、横浜編はちょっと。
- 25.LOVELESS
- BLものの汚名返上、と言ったところでしょうか。BLならではの耽美さあふれる演出に陶酔。
- 26.ローゼンメイデン トロイメント
- 萌えアニメとして認識すればこんなところでしょう。萌え以上の何かが見えることを期待。
- 27.かりん
- かりんエロ萌え。18禁でやればいいのになあ。
- 28.遊戯王デュエルモンスターズGX
- バカ展開が最高!・・・と思ったら俺の大好きな江夏由結さんの名前を見かけて納得。確かにマイメロに通じるバカさだわ。
- 29.ふしぎ星の☆ふたご姫
- 後藤邑子を知るきっかけになったアニメ。最近のパワーダウンが気になるところです。
- 30.苺ましまろ
- ゆるゆる〜っとみてみて〜。美羽の幼い嫉妬心は見ごたえ満点でしたが、基本的にゆるいアニメは退屈だーと思ってしまって。
- 31.ToHeart2
- キチガイヒロイン大集合!萌えることができるエキセントリックさの限界を試されているようなアニメです。
- 32.冒険王ビィト
- グリニデさまが最高!エクセリオンはリオン萌え!と意外と見所のあるアニメだったり。
- 33.極上生徒会
- このあったまわるそーな空気が癖になりそうです。結構好きでした。
- 34.ハチミツとクローバー
- ノイタミナの作戦はとりあえず成功したと思います。私服がかわいかったのが印象的。
- 35.ARIA The ANIMATION
- まあ、ゆるいのは悪くないんだけど・・・。名作になることを自ら拒んでいるようなアニメですね。
- 36.タイドライン・ブルー
- 魅力あるキャラに軽快な演出。1年アニメでやれば間違いなく名作だったんですが・・・。
- 37.スピードグラファー
- 究極のB級アニメ。安すぎる演出がたまりません。
- 38.闘牌伝説アカギ 〜闇に舞い降りた天才
- やっぱり福本セリフは文字で見てこそ、かなあ。
- 39.シュガシュガルーン
- ドタバタがつまらないのが致命的。たまに名エピソードもあるので見逃せません。
- 40.こいこい7
- バカアニメオブジイヤー。ある意味伝説に残るアニメかも。
- 41.地獄少女
- 様式美の世界。あいちゃんかわいい。
- 42.BLOOD+
- 小夜が結構かわいい、と思うのは俺だけ?
- 43.英國戀物語エマ
- 作画、演出、美術の緻密さとずさんな脚本がかみ合ってなかったのが残念。オバサンをヒロインに持ってくるのは衝撃でした。
- 44.月詠 -MOON PHASE-
- 遊び心を前面に出すなら、ストーリーはむしろ邪魔だよなあ。ぱにぽにの土台になったという意味では価値のあるアニメ。
- 45.ふたりはプリキュア Max Heart
- 最初は面白かったのに・・・
- 46.らぶげ
- 久しぶりに見たあかほりアニメ。バカ丸出しなのがむしろ心地よかったり。
- 47.GIRLSブラボー second season
- 15禁になって湯気すっきり!なんか生き生きしてた。
- 48.ふたりはプリキュア
- ラストはもう言葉も出ないほどのダメッぷり・・・
- 49.Canvas2 〜虹色のスケッチ〜
- 最初は期待したんだけどなあ・・・。
- 50.ああっ女神さまっ
- 古きよきギャルアニメの世界。さすがに2クールは長すぎ。
- 51.フタコイ オルタナティブ
- オナニーくさい脚本がちょっとなじめませんでした。作画は最高なのに。
- 52.ぺとぺとさん
- 植田佳奈の無駄遣いだよなあ。普通の萌えアニメにすりゃあいいのに。今思えばぺとぺとさんの設定も、1話以降生きてなかったような。
- 53.好きなものは好きだからしょうがない!!
- BLだからダメ・・・というわけではなく、純粋にダメだろ。
- 54.スターシップ・オペレーターズ
- 戦闘シーンは結構燃えたけど。まあ構成考えろよってかんじ。
- 55.Xenosaga THE ANIMATION
- 詰め込みすぎながらも意外と楽しめたのは、「分からなきゃ分からなくていい」という潔い切捨てのおかげかな。
- 56.UG☆アルティメットガール
- 1話が最高だったのに、どんどんつまらなく。
- 57.まじかるカナン
- もうね、何が言いたかったのか。
- 58.奥さまは魔法少女
- DQNオバサン魔法少女の痛さを1クールかけて描写するという、嫌がらせアニメ。
- 59.ジンキ・エクステンド
- えーと。俺の6時間を返せ!
ざっくりと光希桃さん方式に分けてみると
- 殿堂入り:1〜5位
- 名作:5〜26位
- おもろ:26〜40位
- ふつう:40〜51位
- 駄作:51〜59位
ってところかな。順位が重なってるのは、微妙なボーダーラインだから。単純に計算すれば、60/5 = 12位までは「殿堂入り」するはずだけど、実際殿堂入りするとしたらSHUFFLE!がギリギリ。確率にして上位6%か・・・。結構厳しいね。それに比べて「名作」の幅は広い。一口に名作っていても、上位名作と下位名作はかなり違うのかも。
あと、再放送で見たロミオとユーシィを入れるとしたら、ロミオは当然1位以外ありえないとして、ユーシィは学園アリスとかみちゅの間くらいかな。文句なしの名作ですね。
で。
ただランキングを出すために書いたわけでは実はなかったり。ランキングの真の目的は、「エロゲーアニメはどう評価されているか?」ということだったりします。一応エロゲーアニメとして認識しているのは、
- 4.SHUFFLE!
- 6.ラムネ
- 10.魔法少女リリカルなのはA's
- 31.ToHeart2
- 49.Canvas2 〜虹色のスケッチ〜
- 51.フタコイ オルタナティブ
- 57.まじかるカナン
このへん。ほんとはまほらばとかGIRLSブラボーも入れたいんだけど、純粋にエロゲー原作ということで。「エロゲー」というならフタコイは避けた方がいいかな?
ま、それはそうと。今回は順位統計量なので、ノンパラメトリックなWilcoxonの順位和検定を使うことにします。
その前に、大雑把に平均と中央値を求めてみる。
> erg <- c(4,6,10,31,49,51,57) > rank <- c(1:59)[-erg] > mean(erg) [1] 29.71429 > mean(rank) [1] 30.03846 > median(erg) [1] 31 > median(rank) [1] 29.5 >
エロゲーの順位の平均値は29.7、中央値は31。エロゲー以外の順位の平均値は30、中央値は29.5。どっちもどっち、という気がしてきました。
> wilcox.test(rank, erg) Wilcoxon rank sum test with continuity correction data: rank and erg W = 184, p-value = 0.972 alternative hypothesis: true mu is not equal to 0
簡単に言うと、順位の分布が同じである確率が97.2%。要するに「エロゲーもエロゲー以外も評価は同じ」ということになります。こうして見ると、エロゲーアニメが特に好きっていうわけでもないみたいです。逆にいえば、エロゲーアニメだからといって評価が悪いわけでもなく、あくまでも他のアニメと同じように見ている、ということになりそう。
じゃあ、続いてエロゲーアニメは名作と駄作の両極端なのか、という仮説について。
> erg2 <- seq(1,59,by=58/(length(erg)-1)) > var(erg2) [1] 436.0741 > var(erg) [1] 530.5714
確かに、等間隔な順位に比べると多少分散が大きくなっているようではあります。
> var.test(erg, erg2) F test to compare two variances data: erg and erg2 F = 1.2167, num df = 6, denom df = 6, p-value = 0.8179 alternative hypothesis: true ratio of variances is not equal to 1 95 percent confidence interval: 0.2090638 7.0808992 sample estimates: ratio of variances 1.216700 >
が、統計的にはそれほど違わないようで。うーん。結局エロゲーアニメだからどうだっていうこともないという結論になりそう。
ちなみに、F検定はパラメトリックじゃん!という突っ込みはなしの方向で・・・
*1:どーせ100点つけられるアニメなんてないし