交響詩篇 エウレカセブン 第26話「モーニング・グローリー」

さて、あらためて感想。実は今回の話、「気持ちいい」の一言に尽きるので物語的には特に言うこともなかったり。

とりあえずホランド。チャールズに完全に手の内を読まれていたり、エウレカに「ホランドも頼れない」といわれたり、相変わらずかっこ悪さ全開なこの人。そしてレントンが戻ってきたときの大人気ない態度。なんとダサい・・・。結局、「レントンには大人が必要なんだ」と偉そうなことを言っておきながら、実際のところはレントンを認めたくないだけだった、と。彼の精神的成長もテーマの一つになっていくのかもしれませんね。

レントン。こういう回で主人公がかっこよくなきゃ嘘なので、かっこいいのは言うまでもなく。初めてホランドの目をまっすぐに見て・・・といいたいところだけど、今までも特に萎縮してたわけでもないんだよね。とはいえ、「エウレカのため」とホランドに堂々と宣戦布告してみせるレントンはかっこよかったですよ。

で、エウレカ。最近ずいぶん人間っぽい感情を表に出すようになったよなあ。このために前半徹底的な萌え排除をしていたのかと思うと、うならされるばかり。考えてみれば、ギャグ回においてもエウレカいじりはほとんどなかった。かといってギジェットを代わりにいじるでもなく、「萌えなどいらぬ」という硬派な作品でもない割には女の子キャラの出番が少ないなあ・・・くらいしか考えてなかったけど、実は必死でエウレカ萌えの誘惑と戦っていたのですね。その気になればエウレカナデシコのルリルリ的に*1便利に使うこともできたはずだし、露骨に萌えさせることもできたはず。それを一切せず、このエピソードのために溜めていたんだなあ・・・と、そういう意味でも感動。

落ちてくるエウレカを助けるシーン。無重力感は恋する女の子の浮遊感?あんな状況で窓開けちゃダメだろ、とかそういう無粋なツッコミをしてはいけません。それよりもあの場面でスーパーカーはないよなあ・・・と思ってしまいましたが。「あたし、レントンが・・・」と言いかけて顔を赤くするエウレカがめちゃめちゃ萌え。今まで散々レントンに会いたがっているエウレカを見てきたからこそ、このシーンは感慨深いものが。よかったね、エウレカ

ラストのセブンスウェルからエウレカレントンの会話、そして「「つづく!」」のコール。最後まで気持ちのいい、最終回といってもいいんじゃない?という盛り上がりで、改めてこのアニメのポテンシャルを思い知らされたのでした。

*1:あー、自分で言っててこの例えすっごい嫌だな