かみちゅ! 第10話「ふしぎなぼうけん」

今回も、物語のテーマに迫るお話。前回は「友達の目から見たゆりえ」という切り口だったけど、それに対して今回は友達を切り離して「ゆりえ自身の中にある神様と中学生」に迫ろうというアプローチ。

今回もいい話で、テストの点が悪かったことで「誰にも頼れなかった」と泣くゆりえちゃん、そして最後に「ごめんなさい」とあやまるゆりえちゃんには思わずもらい泣きしそうでした。

「神様じゃなくて中学生」にこだわっていたゆりえだけど、結局神様ということを一番気にしてたのはゆりえ自身だったり。誘ってくれようとしたクラスメイトや、呼び名アンケートにただ一人「ゆりえちゃん」と書いてくれた人がいるわけだから、友達を作るチャンスはあったはず。なのに自分から壁を作っていたんでしょうね。でも最後にその壁を自分で破ることができたからこそ、寄せ書きを書いてくれたりしてみんなと打ち解けられたわけで。

屋上でゆりえちゃんが泣くシーンからは、涙腺緩みっぱなしでした。感動度で言えば確実に今回が上だけど、感想の書きがいがあったのは前回だったなあ、とか複雑な気分です。

追記

なんというか、「神様じゃなくて中学生」という点にこだわるゆりえちゃんがそのまま自分自身に重なってしまいました。製作者の言葉を意識しすぎて、必要以上に中学生としてのゆりえちゃんを追求してはいないだろうか?中学生であると同時に、神様であることもまた事実。中学生としてのゆりえちゃんを追及すると同時に、神様としてのゆりえ様も追及していかないといけないな、と前回の感想を反省したりしたのでした。