冒険王ビィト 第42話「ボルティックアックス!猛りくるう雷の斧」

グリニデさまに感情移入して見てる俺は間違ってますか?味方もお構いなしに斧を振るうビィト、部下を全員殺されて泣き崩れるグリニデ。どっちが悪者かなんて明らかじゃないですか!ついにボルティックアックスに傷を受けるグリニデさま。がんばれ、グリニデさま。

ビィトがバカの一つ覚えみたいに言っている「罪のない人々を殺しやがって」っていうのは、人間に対して「罪のない牛や魚を食べやがって」というくらい意味がない台詞。そもそも罪の認識が人間とヴァンデルでは全く異なるわけだから、ビィトの言うことは価値観の押し付けに過ぎない。そしてやってることはヴァンデルを虐殺して金をもらってるわけだから、グリニデさまとなんら変わりはないわけで。

と、そういう善悪のあいまいさっていうか、善と悪っていうのではなく、人間とヴァンデルの対決というか、単純な二元論じゃない相反する価値観の衝突として描かれているのが面白いよなあ。

それにしても、ヴァンデル側のほうがキャラが立ってるってのはいいんだか悪いんだか。

  • 「血塗られた獣 グリニデ」って、通り名変わってるよ!
  • 「ボルティックアックス」って、それはヴァンデルじゃない、ヴァンデルじゃないよ!何の紹介だよ・・・

追記

実は結構深い、言ってみればデビルマンに近いような善悪の逆転構造なんだけど、表面だけなぞってみるとちゃんと「ビィト=善、ヴァンデル=悪」という構造になってるのはさすが少年漫画。グリニデさまに心酔し、ダンゴールに萌えるのは大人だけに許された楽しみなのかもしれないっすね。ダイの大冒険なんかでも、ハドラーの変化なんかに片鱗を見せてはいたけど、ビィトの世界観でそれが具現化されたって感じだよね。

とにかく、今のビィトを見ないのは(まあ、結構時間稼ぎではあるんだけど)絶対もったいない!アニメファンならグリニデさまの雄姿は絶対に見ておくべし!!だよ。