ふたつのスピカ 第02話「アスミの夢」

今回もすごいな、このアニメは。年を取ったせいか、涙腺がゆるくなっていけない・・・。

淡々としながらも着実にエピソードを重ねていって、最後に泣かせる。これは脚本の力だなあ。家族ネタにはほんとに弱い。演出も作画も、脚本を生かすためかリアルさを追求するためか、極力アニメ的誇張を押さえて丁寧な仕事でよかった。

なんというか、とにかく話作りが丁寧なんだよね。最後の「お前の幸せのためなら・・・」の台詞に至るまで、アスミと父とアスミの夢に関わる話を色々と出してきて、父の思いとアスミの思いがしっかり伝わってきた。そして感動。時系列をいじるのはこうやってやるんですよ、ジンキスタッフさん。あと、アスミを導く立場としてのライオンさんの働きもお見事。今回も一つ賢くなったよ。父親にさえぎられた夢の話は最後の面接で言うための溜めだったり、「ロケットにただでのれるけん」がライオンさんにも渡されていたり、ほんとによく考えられてるよなあ。

  • 中学生になった(?)アスミは、まだ小さいころの夢を捨てずに宇宙飛行士を目指してるんだな。いつも空ばかり見てるせいか、ちょっとクラスから浮いてるのね。こういう「ちょっと変わった子」だからこそライオンさんが見えるのかもしれないな。
  • 前回出てきた先生は案の定ライオンさんを引き立てるための存在でしかなかったわけで。
  • 父一人、娘一人の生活はなんかそれだけでドラマだよなあ。
  • 父がいきなり怒ったところ。うーん、ちょっと唐突だな、「家では宇宙の話はタブー」的な説明が欲しいかな、って思ってたんだけど、その理由こそが今回の主題だったわけで。そうか、そこはアスミと一緒に父が怒った理由を考えるところだったんだ・・・。アニメを素直に見れなくなったのはいつからなんだろう、と反省しました。
  • しかし、子供にあんな札束を渡すのはどうなのか?