ハウルの動く城見た

今さらながら、ハウルの動く城見たよ。「感想書けるぜー」とか思って浮かれて見に行ったんだが、感想としてはジンキを見たときと全く同じ感想でした。作者の脳内だけで繰り広げられる壮大な人間ドラマが展開しておりましたとさ。ハウルもソフィーも行動原理が全く理解できずに終始ポカーン。宮崎駿は脚本書かないほうがいいと思う。演出家としては超一流の力を持っているし、漫画版ナウシカも面白かったんだけどね。あれはエンターテイメントとしてどうなのか。話の筋はあきらめて、シチュエーションドラマとして見るのが正しい見方なのかなあ。一緒に行った人(一般人ですが)は「難しかったね」とか言ってたけど、そういう話なのかなあ。こんな説明不足の演出不足なアニメが日本を代表するアニメとは、なんと悲しいことかと思ってしまいましたよ。

まあ、確かに作画はすさまじいものがありましたが。CGで動くハウルの城は見ごたえあったね。CGっぽくなくてちゃんと画面にあっててよかった。あと、マルクル萌え。

声について。話は聞いてたけど、木村拓哉は意外と気にならなかったね。大したもんだ。倍賞千恵子のソフィーは無理があるかとも思うけど、ヒロインがオバサン声なのは宮崎アニメのお約束なので特に問題ないでしょう。それよりもおばあちゃんの演技があまりにも自然すぎたほうが気になる。若い子がいきなりおばあちゃんになったんだから、「声だけ年寄りで演技は若い女の子」という演技を期待してたのだが・・・。やはり舞台役者にそういう役は難しいのか。はぁ。

追記

誰かが見て誤解することがあるかもしれないので一応フォローしておこう。
ジンキと同じ感想ってのは
http://d.hatena.ne.jp/kkobayashi/20050109/p6
この辺と同じこと思ったということ。ハウルの動く城の主題は「心を取り戻すハウル」と「恋をするソフィー」にあることは明白なわけで、それならもう少しそこに時間をかけるべきではないのかね?城がどうとかカルシファーがどうとか、戦争がどうとか魔女がどうとか、説明しない設定なら出さないほうがいいでしょ。そんな描写はいいからソフィーがハウルを好きになる過程を、ハウルがソフィーに惹かれていく過程を描いてくれ。掃除してくれたから好きになったの?子供のころ会ったから好きになったの?ソフィーも、ハウルを好きになるようなシチュエーションは全くなかっただろ。それで「あとは想像してください」って言われてもなあ・・・。想像で済むなら1800円も出して映画観に行ったりしないで、公式サイト眺めて妄想してればいいわけで。