双恋 第05話 「動き出した時間」

「お前、ほんっと運がいいよな。相変わらず一条姉妹に親しまれてるし、この前は千草動物病院のお姉さんたちにかわいがられてさ・・・」

「一条姉妹に親しまれてる」?とても口語とは思えない脚本だな。

とはいえ、意見自体には同意ですねえ。ギャルゲーの主人公にもっとも必要なものは運といえますね。出会った女の子に対して主人公は、善良な人間にとってはごく普通のリアクションをとるだけなのになぜか女の子の好感度が上がる。大切なのはいかにして出会うか、ですね。

で、本編ですが。今回は意外と楽しめたな。板ばさみ展開はようやくやめたようで。昔と今、薫子と菫子。ひとつの出来事をふたつの視点から語るのは双子ならではという感じがする。いいじゃないですか。「二人いっしょにお嫁さんになる」と言うるるとららは昔の薫子と菫子なんでしょう。そんな幸せだった過去と、リアルなものとして存在する現在。そんな二つの象徴が同時に存在してるっていうのはなかなか興味深いというか、よいね。薫子と菫子、それぞれの個性も見えてきたし。

今回は二人同時出演じゃなくてバラバラに出てきたわけですが、やっぱりタイマンでないとなかなか感情の深い掘り下げはやりにくいよなあ。そういう意味で今回の構成はなかなかよかったんじゃないでしょうか。やや菫子にウエイトを置いてたかな、っていう感じはしますが、一人ずつ出してくることでしっかり萌えることもできたし。菫子が屋根に登るときスカートがヒラヒラしてるとこ、力入ってたなあ。絵自体は大味ないつもの作画なんだけど、演技がこまかいっす。萌えた。

まあそんなこんなで、自意識過剰すぎてムカツクとかいろいろ悪口書こうかと思ってたけど意外と面白かった今回でした。ウザイ親衛隊も出てこなかったし、展開もマターリしてたし、やっぱりこういうのがいいなあ。それにしても、過去を振り返り、動き出した3人の未来を象徴するかのような「海イベント」があんな形で裏切られるとは・・・。確かに望くんショックだわ*1。3人で行く、ということに意味があるんであって、それをあんなに軽く扱われたらちょっとショックだよなあ。

*1:6話先に見てました