DearS 第11話 「経験……してみる？」
エロロンゲ兄ちゃんが初めて登場人物とからむ回。てっきりアイキャッチ的に使われるだけかと思ってたが、まさかメインストーリーに絡んでくるとは。とはいえ、タケヤよりこっちをご主人様にしたほうがいいんじゃないかなあ。
ミゥにはあれだけの強さを発揮するくせに、レンには相変わらずの高校生男子っぷり。高校生男子的照れも悪いわけじゃないんだけど、問題なのはその後のフォローが全くないことなんだよなあ。ひたすらレンを拒絶して終わりじゃあ、ちょっとな。レンは地球の風習とか知らないわけだから、その辺教えてやればいいのに、ひたすら「そーゆーことすんじゃねー」だけで。２人の絆が見えてこないから、別れのフラグが立ってもなんということもない。むしろそのほうがいいんじゃねーの？とすら思えてくる。実際タケヤも「かわいい女の子が尽くしてくれる」以外にレンとの精神的繋がりが見えねえ・・・。
こういう調教物は主人公が育てることによって絆を深めていくもんだと思うんだが、タケヤはなんもしてない。言葉も自分で覚えたし、精神的成長に関してもサブキャラとの絡みが大体だし。ちゃんとした料理作ったら「おまえ、いつの間に・・・」とタケヤがいうとこからも分かるけど、全然調教してないのですよ。
そしてレンの「愛が分からない」も唐突過ぎて意味がわからねえ。そもそもレンはなんでタケヤが好きなのだ？ギフトだから、ってのはご都合主義的過ぎないか？ミゥとかねね子がタケヤを好きっていうのは、今までのエピソードを重ねてきたところから納得はできるんだけど。
ミゥとタケヤの関係は、相手が宇宙人なだけで立場的には対等だから、普通の恋愛物と同じ方法論でできるけど、レンの場合は主従関係ですからね。スタッフも扱いかねているのかなあ・・・。花右京メイド隊がやりたい*1のは分かるんだけど、タケヤのレンに対する気持ちが見えてこない。「キスとかすんな」って言うのは、単なる高校生男子的照れなのか、レンが好きという気持ちが入っているのかどうか。どうせ別れるとなったら必死で止めるんだろうけど、そこまで必死になるだけの理由が見えてこないんだよな。せいぜい
タケヤ「どうしても・・・ダメなのか」 沢城「命令ですから」 タケヤ「・・・そうか」
で終わりそうな空気ですよ。GIRLSブラボーといい、最近のギャルアニメはヒロインとの絆はお約束だから深める必要はない、とでも思ってるのでしょうか。ヒロインは最語に見せ場があるし、それなら話数も少ないしサブキャラにも焦点を当てておきたい、といったところなのか？それならそれで毎回ヒロインと絆を深めるエピソードを入れて置かないと・・・。以前の話で、レンと他のサブキャラが絡むシーンはあってもタケヤと絡むシーンは
- 変なご奉仕 → タケヤ呆然
- 抱きつき → タケヤ照れる
くらいしかないじゃん。もう少し普通の話とかできねーの？ミゥと井戸でした話みたいな、ねね子と土手でした話みたいな。そういや２話あたりにそんなシチュがあったっけ。ああいうのをこまめにはさんでおくことが今後の展開につながると思うんだけどなあ・・・。全く何のためのシリーズ構成なんだか。ちゃんと仕事してんの？
むしろミゥの方が命を与えられてる感じがする。もしかして一番成長してるキャラじゃねーの？タケヤを意識しだしてからのミゥは実にかわいい。このままタケヤとくっつけばいいのにとすら思わせる。その点レンはキャラが弱いよなあ。ボケ以外の個性が見えてこないし・・・。
とこんな感じですが、「別れる」云々という話の転換キーワードが出てきたことだし、今さらだけどこれから絆を深めて行って欲しいものだ。
「そういえば俺たち、こういう話したの初めてだな」
みたいな展開なら今までのことは全て訂正して謝罪するのだけど・・・。
