DearS 第08話 「マ、マイボール・・・」

ミゥのシリアス回ですか。血が赤黒いのはもう避けられないのかなあ。色なんてどうでもいいと思うんだが。どういう意味での規制なんだろう。目に悪いから、かな??それとも赤い血は残酷だからなのか?15禁とかでいいから、そういう変な規制をはずして欲しいなあ、と思ったり。

今回、絵がちょっと違いますな。3文字作画、という感じではないんだけど、絵が違う感じ。まあそれはそれで新鮮。照れる寧々子はいいねえ・・・。

タケヤくん、なんかいい奴になってきてるな。まあそれが正しいエロゲーキャラと言うものだけど、前の話であれだけブツブツ言ってた割りには切り替えが早い。レンを受け入れるエピソードの一つでもあればいいんだけど、もはやゲームトークンになってしまっている。なんかミゥとか励ましてるしさ。お前そういうキャラだっけ?

・・・と、話単体で見れば面白いんだが、前の話と整合性が取れてないような気がするんだよな。全体の構成をもう少し考えて作ってくれればいいんだけど。設定の説明もいいけど、主人公達の心の変化をちゃんと書ききってこそのドラマだと思うのですよ。DearS側の心の成長というか変化はちゃんと自然に流れてるのを見ると、そっちがメインでタケヤはやっぱりゲームトークンなのでしょう。各話ごとに性格が異なるという。彼がうじうじ悩んでることも、結局視聴者に対する明確な裏付けもなしに適当に答えを出すのでしょう。しかしそこに怒ってはいけない、なぜならタケヤの心の変化は主題とは独立したものだから。その答えが重要なのではなくて、その答えに対するレンたちの反応こそが重要なのです。ゲームトークンは、ヒロインの魅力を引き出すために、各話で脚本家の都合のいいように性格を変化させることが出来る大変便利なキャラクターであります。

まあ、嫌味はおいといて、話単体で見れば結構面白い。「タケア」の刺繍には爆笑させてもらいましたよ。ミゥがタケヤに心を開く過程も、ベタながらやはり気持ちいい。"gift"の設定もやはりベタながら気持ちいいなあ。「DearSは自分でご主人様を選べないけど、極稀に自分で選ぶことがある」という伝説の裏には、奴隷として産まれた種族の絶望があるんだろうなあ・・・。「その者、青き衣をまといて金色の野に降り立つべし」みたいな、圧倒的絶望の中で産まれた幻想のような。DearSは大したアニメじゃないけど、この設定だけは美しいなあ、と思いました。

ところで、なんでミゥは勝負を持ちかけたんだろうか?レンにいらついた理由って、昔の自分に似ていたからだけなのかなあ。もう少し深い事情があるような気がするんだけど。絶対悲劇的な展開が待ってるんだろうな。それが何なのか・・・。