Fate/Zero 2ndシーズン 総感

stay nightのアニメが今ひとつ評判悪かったので心配していたのですが、さすが「空の境界」を手がけたユーフォーテーブルTVシリーズとはとても思えない作画の美しさ。もちろん、Fateの一番面白い部分である英霊とその宝具についてもダイナミックに楽しませてくれました。

シロウの父親だからか衛宮切嗣が一応の主人公という位置づけになってましたが、実際の主人公キャラはやっぱりウェイバーくんだよね。ギスギスした人間関係ばかりの本作品において、一番良好なサーヴァントとの絆を作ったんじゃないかな。最初は征服王イスカンダルのマスターにはそぐわないと思ってたウェイバーくんが段々成長していくのは熱い。

一方で、特に活躍の機会もないまま自殺させられてしまったランサーとか、やることなすこと裏目に出まくりな雁夜おじさんとか、もちろん主人公の切嗣とか、悲惨な人たちも多かったわけですが・・・。

結末が決まってるから仕方ない部分はあるのだけど、悲惨な背景をネタに話を盛り上げて、結局悲惨なまま投げっぱなす、みたいなラストはやっぱり好きにはなれないかなあ。別に無理やりハッピーエンドにしろというわけじゃないけど、元々が悲惨な背景なら、そこからどうやってハッピーエンドに持っていくかというのが話の面白さでもあると思うのですよ。単に後味の悪い展開が嫌いというのもありますが。

ま、不満点らしい不満点と言えばそのくらいで、2クールの間全く落ちない作画と話のテンションで、毎回ドキドキしながら見てました。ここまで完成度の高い作品はそうそう無いよなー。すごい。