夏色キセキ 第08話「ゆううつフォートリップス」第09話「旅のソラのさきのさき」

4人でどっか行こう!という話。中学生のお小遣いでギリギリ行ける距離で・・・ということもあって、紗季の引越し先の島に行くことに。

で、島に行ったら何だかんだあって紗季ちゃんが透明人間になっちゃった!透明だからマッパだよね、というところから、全裸のまま元に戻ってキャー!ってとこまで定番のネタをきっちり見せてくれました。さすが温泉回、お色気も忘れないサービスぶりがすごいですね!

まあそんな話はともかく。今回紗季ちゃんが透明になった背景に関してもう少し考えてみることにしましょう。

まず8話開始時点から紗季の孤独感というのは描かれてて、ひとりで家にいて寂しいなーというのと同時に、だからと言って夏海たちを遊びに誘ったりはできない性格も見えてたり。小さい頃からの親友を遊びに誘うのさえ躊躇する紗季が、親の転勤について行かずに下田に残る選択などできるわけ無い。そしてチョコチョコ出てくる白昼夢。自分がいなくなった後の教室、そこで透明な存在となった紗季。

それに加えて、非友好的な島の子・小春や、自分が思ってても言えない「行きたくない」をストレートにぶつけてくる夏海の思い、そんなこんなが色々あって、もう消えてしまいたいという気持ちが紗季の中にあったのでしょう。

御石様の力は4人同時に願わないとダメ・・・という訳では必ずしもないみたいだけど、他の3人の気持ちとシンクロしたとすれば、小春に風呂を見られて恥ずかしい!隠れなきゃ!というのがきっかけだったのかな。その辺のコミカルさとのバランスがいいですね。

で、そんな理由で紗季が消えたのだとしたら、元に戻った理由も分かってきます。自分が転校した後も夏海たちは忘れたりしないし、また小春も紗季の転校=先生との別れを受け入れる。そうやって紗季の存在を確かめて行って、元に戻った後に自己紹介ですか!この流れが素晴らしすぎる・・・。もうこの辺からボロボロ泣いてしまいましたよ。

そして8話冒頭と同じ「どこでもいいわ」の台詞で締めるラスト。綺麗に落としてくれちゃって。もう。

泣いたといえば、8話で夏海が行かなきゃいいじゃん的な駄々をこねるシーンも泣けたなあ。紗季と違ってストレートに思いをぶつける夏海が対象的で、この2人のやりとりがすごくよい。同じ思いを抱えてるのに、どうして表層に出るものはこんなに違うのか。

ただ、じゃあ夏海が正しいのかと言えばそうでもなく。執拗に「行かないで」を繰り返したり、紗季に会いに来た島の子から逃げたりしたのは、転校したら紗季を失ってしまうかもしれないという不安の表れ。そんな夏海の不安は、そのまま紗季にも伝わってしまっていたんだろうなあ・・・。

  • 気乗りしない雰囲気出しつつ、旅行のしおりとか作っちゃう紗季ちゃん。
  • 東京タワーのポーズ、かわいい。
  • コイバナなのに優香の失恋話が出ないのは気になったな。
  • 沖山千春&小春。双子なのにお胸が!大自然の中で育まれた、千春ちゃんの天然のお胸。