黄昏乙女×アムネジア 第10話「喪失乙女」

夕子さんの過去編。

疫病が流行って追い詰められていく村人の狂気の犠牲になる夕子さんが悲しすぎる。まあ、貞一くんが感覚を共有する必要はあったのだろうか・・・とか、悲惨な死に方をしたからと言って別人格が生まれる理由としては弱いかなあ、などという疑問はあるのだけど。

「私は何も悪いことしてないのに」という感情と、そんな自分を殺した村人たちへの恨みと、それでも誰も憎みたくないという思いが闇夕子さんを生み出したのだ・・・というのは分かるんだけど。そこに持ってくまでの夕子さんの変化をもっとじっくり描いていれば・・・。いや、実際描かれたら胸糞悪さ半端ないし、やめよう。だとすれば、貞一の乗り移りみたいな形じゃなく単に伝聞形式でもよかったのかなあ。その辺りのバランスは難しいですね。

で、過去が分かったとして、これからどうすんだろ。「悲しい過去もあったけど、今では友達もいるし元気です!」めでたしめでたし。とはいかんよなあ。闇の心と融合し、人間を信じられなくなった夕子さんが、貞一くんの愛情で再び人を信じる気になって・・・的な感じかな?