AKB0048 第01話「消せない夢」

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さてさて。鳴り物入りな感のあった本作、開始時期が遅めということもあって満を持してという放映でしたが・・・これはすごくよかったですね!

「芸能禁止法」なる法律によってアイドルが極度に規制された世界。そこで幼い少女たちが見たAKB0048のゲリラライブ。その輝きが忘れられず、自分たちもAKB0048になりたい!と夢見る少女たちのお話。

アイドルを目指す女の子ってのはアイドルモノの定番ではありますが、どこか陰鬱とした藍花星を出て秋葉星へ旅立つ展開はロボットモノの初回を思わせる熱さもあったりして。そんな展開が主人公の藍田織音ちゃんの思いの変化と綺麗にリンクしていたのがすごくよかった。アイドルを目指すってだけで好きなのに、こういう展開は無条件で絶賛してしまうなあ・・・。

アイドルという女の子の憧れ、目指すべき目標。そして対するモノクロームの現実。今を変えなきゃ!という思いは動機としては十分、むしろアイドルモノとしては大げさすぎるくらい。だからこその「芸能禁止」なんだろうなあ。親の反対、恋人(?)との別れ、それでもアイドルになりたい!という思い。素晴らしい。

パッと見た感じでは、多くの人が言うようにマクロスFっぽい。ただ個人的には、マクロスFなんかよりもずっとマクロスしてると思う。マクロスっぽいものを作ろうとしてマクロスの枠を超えることが出来なかったFに対して、AKBありきでどんなアニメができるのか?を考えて作ってみたら結果的にマクロスっぽくなってしまったのがAKB0048

マクロスFっぽさ」はAKBを見せるための手段にすぎない。だが、それゆえにFよりもマクロスしてる。不思議だよなあ。


と、この話はその辺にして。アニメーション的な話だと、独特なキャラデザが目を引きますね。目や髪の毛のハイライトがハートになってるのは思いっきりラブリーな感じですごくいい。そんな可愛さと対称的な藍花星の重苦しい雰囲気も独特な近未来感があって面白いなあ。

あとは肝心のキャラクター。AKB0048を目指す主人公をAKB48のメンバーがやって、現AKB0048の襲名メンバーを声優が演るという面白いキャスティング。普通に考えたら現メンバーを本人がやって、主人公達を声優がやればいいじゃないかと思うところですが、敢えて逆にしてるのがすごい。ただ「AKB48が出てればよい」というだけの作品じゃなくて、しっかり役者として作品作りの大きな役割を持たせている。で、それをサポートするAKB0048には声優を配置して土台の安定感を作る。これはスタッフの本気が伝わってきますよ。

AKB0048のメンバーが襲名制というのはちょっと笑った。しかしまあ・・・残念なことに、俺はAKB48のメンバーがあまり分からないので、この子をこの声優さんが!という楽しみとか、さっしーが「キャラじゃない」ネタとか、分からんのよね。こんなことなら事前に予習しておくべきだったか。

キャラ紹介&キャスト|研究生|AKB0048 公式サイト

えーと、この研究生というのも実際はAKB48のメンバーなんだよね?襲名メンバーはまだ分かる子もいたが、こちらは殆ど知ってる子がいない・・・。

藍田織音ちゃんの岩田華怜、14歳か。若い。

仲谷明香もしドラの「え、あ、はい」の子だよね。この子は知ってるのだ。

キャラを覚えつつ、あわよくばAKB48メンバーの名前も覚えられると一石二鳥ですね!

追記

「何かを褒めるために別の何かを貶す」手法は好きじゃないのだけど、「マクロスFだ」という話をあまりに多く聞くので。お分かりだと思いますが、私はマクロスFがあまり好きではありません。

マクロスF 総感 - エネルギー吸収と発散