ブラック★ロックシューター 第01話「あとどれだけ叫べばいいのだろう」

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原作・・・というか、元ネタおよび周辺事情は全く知らず。完全にアウェーな感じで見始めました。

もっとオサレぽいか、あるいはエロゲーっぽいツヤ感のある作風かと思っていたけど、意外とキャラ造形は素朴な。日常の世界観も予想以上に土着な感じで、事前の勝手なイメージとは全然違ってたなあ。や、全体的に、もっと耽美でファンタジー、退廃的で背徳的な感じの雰囲気を想像してたもので。なるほどこういう感じなのね。

お話としては、黒衣マトちゃんが不思議な雰囲気の小鳥遊ヨミちゃんと仲良くなりたい!って家に行ったら出灰カガリちゃんに帰れコールされて涙目、みたいな。

カラフルな日常と、裏側の黒い世界とのキャップかなあ。この世のどこかに、人の心の痛みを引き受けてくれる存在があるらしく、多分それがブラックロックシューターでマトちゃんなのかな。敵役で出て来たカガリはマトの痛みの具現化、みたいな。

ベタな読みをすれば、人々の痛みや悲しみ、恐怖が作り出した世界が冒頭の謎空間で、ブラックロックシューターはそれを倒すために戦う、とか?あるいはもっとミニマルに、ヨミの心の中とか。うーんさすがに安直か・・・。

ヨミさん。カガリに逆らえないのは何だろ。逆らえないというか、極度に負い目があるような。

ま、それはともかく。実は気になって仕方ないんだけど、この世界を貫く価値観の話。

「誰かがね、あなたの代わりにその痛みを引き受けてくれる」

「だから大丈夫。どれだけ痛んでも、傷ついても、本当の本当に傷つくのは、あなたじゃない」

「だから、無理だから・・・。黒衣さんを傷つけちゃうだけだから」
「傷つかないよ!」
「どんなに痛くたって、わたしは・・・ほんとのほんとには傷つかないよ!」

たとえ人に傷つけられても、本当に傷つくのは私じゃない。だから、だから大丈夫だと。本当にそうなのか?本気で言ってるの?だとすればこの世界は狂ってる。狂った世界で何かいい事言った!みたいな盛り上がりをしてるのも怖すぎる。

普通に考えて、自分の痛みをどこかの名も知らぬ他人に引き取らせて平気なわけがないよね。だとすれば、この恐怖にも近い違和感は伏線なのかも知れないのだが・・・・・・。むーん。