妖狐×僕SS 第01話「いぬとぼく」

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超高級セレブマンション、メゾン・ド・章樫、通称妖館に引っ越してきた白鬼院凜々蝶ちゃん。そこに謎の男、御狐神双熾がやってきて、「犬にしてください」などと言って凜々蝶に服従を誓う。ストーカーまがいの尽くしっぷりに凜々蝶は戸惑いつつも、彼をシークレットサービスとして受け入れるのであった。

というお話かな!

事前の予習では、「黒執事」とか「裏切りは僕の名前を知っている」みたいな女性向け作品かなと思って敬遠気味だったんですよね。タイトルも似てるし。ウラボクとイヌボク。ついでに言えば、「処女はお姉さまに恋してる」にも似てるよね。オトボク。

そんなことはどうでもよくて。まあ正直あまり気に留めておらず、「日高里菜ちゃんが主演か、じゃあチェックするか」くらいのノリだったのですが・・・これは、面白い!りりちよ様ラブリーすぎる!!

控えめなお胸と、裏腹な太ももの肉感。扇情的でありながら、下卑たところを不思議と感じさせないカメラワークの妙。美少女とコンプレックス。そして、そんな子を日高里菜が演じるわけですよ!そりゃあ好きになるに決まってるじゃないですか!

そんなりりちよ様には「悪癖」があるらしい。偉そうに虚勢を張って、他人を拒絶してしまう。名家の白鬼院家の娘であるりりちよ様。そのせいで、他人から謂れのない悪意、あるいは打算に満ちた善意しか受け取ることがなかった。他人が見ているのは白鬼院家という肩書きだけで、誰も自分自身を見ようとしない。自分が価値のない人間だと思うのが怖くて、他人から拒絶されるのが怖くて、そんな自分を守るための「悪癖」だったんですね。

しかしりりちよ様は、そんな悪癖を治そうと思ってる。偉い。悪癖を治して他人と本心で接したい、しかし今の自分では他人を傷つけるだけ。だから一人で暮らそう・・・ということで、シークレットサービスも断り、白鬼院家の束縛から逃れるために妖館に来たのでした。

うーん、ここまで初回から掘り下げがしっかりしてあると、俄然りりちよ様に感情移入してしまいます。親の都合で引っ越してきた!と強引に言えば5分で終わる説明を、キャラクターの背景と内面を掘り下げることによって必然性を持たせている作りがすごく丁寧ですよね。

御狐神双熾さん。感想書く前に読み方調べたけどもう忘れた!みけつかみそうし、と読むらしい。知らん。どうやら昔りりちよ様に助けられて恩義を感じているらしい。ものすごく胡散臭いけど、りりちよ様を好きだってのは本当みたいですね。白鬼院家の肩書きを除いたら自分には価値が無いと考えてるりりちよ様にとって、りりちよ様自身をそこまで愛してくれる男ってのは、やっぱり捨てがたいものがあるよなあ・・・。ずるいわ。悪い奴ではなさそうだけど、何しろ胡散臭いし、何かとりりちよ様の手やら足やらを握りやがってセクハラ野郎かよ。

そんな感じ。りりちよ様の可愛さはもちろんのこと、シリアスに寄り過ぎない雰囲気も楽しくて、演出のテンポもよかった。こんな感じで今後も進んでくれればすごく楽しそうだなー。

  • みけつかみさん、黒いキラキラが光る演出が面白い。
  • 妖館、反ノ塚さんが3階の3号室、りりちよ様が4階の4号室ってことは、1階につき1つの部屋しかないということなのだろうか!?
  • SSが手の半分だけ黒い手袋をしてるって思ってたけど、あれ手袋じゃないっぽいな。ただ手が黒いだけ?何で黒いのかしら。
  • 爪先へのキスは忠誠の証。