C3−シーキューブ− 総感
キャラデザは可愛いし、呪われた道具・禍具(ワース)の設定も面白い。作画も頑張ってて、全体的な質は高い作品だと思うのですが……イマイチ心が動かなかった感じ。
呪いの道具だけに、登場人物は全員不幸な背景を背負ってる。その設定自体、加えて普段の萌えキャラぶりとのギャップも面白いところだと思ったんだけどなあ。うーん、この子は不幸なんです!と言うのを見せただけじゃ感情移入はできなかったかな。
結局のところは話を急ぎすぎってことなのでしょう。フィアがどうやって呪いを解き救われていくか?というより、ワースをめぐる胡散臭い集団が続々出ては追い払われるだけ。いや、だから何なんだよ!?という。目的もなく、ゴールも見えない戦いは不毛でしか無いよ。
戦闘シーンも、頑張ってはいると思うんだけど、単品で話を引っ張る……つまり、お話の微妙さを補うレベルではなかった。32個の機構を持つフィアの拷問具とか、ワースそのものとか、ワクワクする設定はあったはずなのだけど。
田村ゆかり。ラノベ原作アニメで主演というのは珍しいな、これは何かあるのか?と初回から予感は感じていましたが、なるほどねーというフィアのキャラクター。萌えキャラの裏に隠された、拷問器具としての呪われた姿。確かに、この落差と説得力は田村ゆかりじゃなきゃできないよなあ。
あと、実はサヴェレンティ&桜参白穂ちゃんのコンビが好きでした。サヴェレンティかわいい。どうやらあまり知られてないようですが、井口裕香の息はエロい!ということは言っておかねば。
OPも好き。委員長バージョンのOPはかっこよく、フィアバージョンのOPはかわいい。この調子でヒロインごとのOPを作って欲しかったかも。
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面白くなりそうな要素は色々あったけど、この12話の中で何を一番見せたいのか?というポイントがイマイチ伝わって来なかった。それが残念だし、勿体ない作品でした。