ましろ色シンフォニー 総感
終わりましたかー。
独特な風合いの原作の絵柄。それをどうアニメにしてくるのか・・・というのは気になるポイントでしたが、んー、ちょっと垢抜けない感じになっちゃったかな・・・。原作の線の多さが災いしたか。同じ作画スタッフの「神のみぞ知るセカイ」は素晴らしかったので、もっとアッサリした絵の方が向いてたかもしれませんね。それでも十分可愛いことは可愛いのですが。
作画といえば、虹彩の外側に薄く目の色がついてる絵が独特で面白かった。ちょっと怖いけど。
お話。女子高に男子が入るという展開はお約束で、特殊な設定があるわけでも能力バトルを繰り広げるでもない、普通の恋愛モノ。飛び道具の多い今シーズンでは埋もれがちだけど、丁寧な話作りとドラマの盛り上がりは素晴らしかったです。
先輩キャラと結ばれるという捻ったストーリー構成は、その影で涙を流した紗凪や愛理の物語を浮き彫りにするため。その意味では、真の主役はこの2人だったかもしれません。振られた同士が奇妙な友情で結ばれていくのもよかったなあ。
はっきり言って、新吾とみう先輩が付き合うに当たってさしたる困難はなかったんだよね。最終回に課題らしきものはあったけど、変な生物を森に帰すとかだし。そんなの帰して終わりだろ、葛藤も何もないわ。そもそも、大して思い入れのあるエピソードも無かったし。
試練を乗り越えて結ばれた主人公とヒロイン!というより、幸運にも結ばれたカップルの影には、人知れず恋敗れた子の涙があると言うことが主題になっていた気さえするのです。
まあ、愛理と紗凪を中心に据えた影響で、桜乃ちゃんとアンジェは割を食った感じになってしまいましたね……。この子らのファンの方には不満の残る構成だったかも。
思い返してみれば、特別な何かがあるってわけじゃない普通のエロゲーアニメ。でも、そこには確かに一つの世界があって、命を持ったキャラクターが存在してる。そういうものに触れたくて、俺はアニメを見てるんだよね。
OPも好き。
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余談ですが、OPでハートを持ってる紗凪の絵だけで泣ける自信あるよ。