真剣で私に恋しなさい!! 総感

意外と・・・と言ったら失礼だけど、事前の期待を大きく上回る面白さでした。

初回の印象があまりよくなくて、また大量の設定とキャラクターを投げっぱなしにする作品か・・・などと思っていたのですが。2話目からは1話の半分ずつ各キャラのお当番回を入れつつ、敵キャラを出しつつ、最後は日本を救っちゃうぜ!という無茶な展開まで引っ張る。うーん、これはすごい。これだけ大量なキャラクターをちゃんと立たせて、ひとつの物語として1クールにまとめてきたのはすごく好感が持てました。

与えられた期間内で話をまとめる、って考えてみれば最低ラインじゃないのか?って思ったりもするんだけど。そのラインを守ってるだけで好感度アップというのも変な話なのかもなあ。

でも、単にストーリーを追っただけの話ってわけじゃなくて、その中でキャラクターがちゃんと立っていたというのが大きい。ベタながら、ひとりずつお当番回を割り当てるという手法は効果的なんですね。ギャルゲー原作にしては珍しく、ヒロインたちが入り乱れてワイワイやってるのも楽しかった。特に9話の、勢いで全員告白!からの盛り上がりはすごかったなあ・・・。「あたし好きだったのに!」「え、じゃあ私も!」みたいなノリは超楽しかったですよ。

メインヒロイン?の百代さんも、最初はこの女のどこに惚れる余地があるんだろう・・・と思っていたのですが、段々と人間らしい感情(?)が見えてくるようになると可愛く思えてきて不思議だったなあ。

ということで。全然期待していなかったのがむしろ良かったのかもしれません。ちょっと異色のエロゲーアニメとして十分楽しめましたよ。

あ、そうだ。後藤邑子さんはお疲れ様でした。まゆっちと松風の会話って明らかに無理だろ・・・。面白かったです。