いつか天魔の黒ウサギ 総感

うーーーーーむ。

これは感想に困る作品だったなあ。独特の丸っこい絵柄と、それと対極にあるような無駄にシリアスな設定。ギャップといえばそうなんだろうけど、あまりにもギャップすぎて現実感がなかった・・・というか、付いて行けなかったというのが正直なところです。

ヒメアちゃんは大兎に依存し過ぎで、幼なじみの時雨遥さんも一般人と思いきや案外大兎に命かけてて。しかし大兎はそんな重みを大して気にしてなくて。その愛情のアンバランスさが怖いよ!いつか刃傷沙汰になるよ!

やたらと重苦しい重責を背負わせてるわりに、遥がさらわれたーって言ったらヒメアちゃんは普通に身代わりに行っちゃうし。いやいや、そんなんでいいのか・・・?自分の身を犠牲にして恋のライバルを守ることが大兎を守ることになる、という皮肉な運命について、もう少し思うところはないの?

登場人物が自分の過酷すぎる運命について達観しすぎてるというか。そのへんも感情移入がしにくかった理由でしたね。原作を読み込んで、もう少し脳内補完ができていればよかったのかなあ・・・。

段々デレて行って、最後はいじられキャラみたいになってる月光さんはラブリーでした。