もしドラ 総感

今ごろかって感じなのですが、一応リアルタイムで見てたんですよ・・・。

さて。こうして終わってみると、何でヒットしたのかよく分からない作品ではありましたね。

女子マネージャーが間違えてドラッカーのマネジメントを買ってしまって・・・から始まる掴みや、野球をマネジメント論に当てはめていく部分は面白かったです。もっと解説を全面に押し出した作品になるのかなーと思っていたけど、逆にドラマの中にドラッカーの話が出てくるというバランスは意外でした。

しかしまあ、それだけにドラマ部分の粗が多すぎたというか。マネジメント論に当てはめたはいいけど、別にそれで勝ったってワケじゃないからなー。もちろん、一般的なマネジメント論だから当たり前のことしか書いてないのは当たり前で、野球部分は各自で工夫しろってのはそうなんだけど。野球ドラマとして見ればちょっと微妙かな・・・という。例えばノーバントノーボール作戦がイノベーション!とか、それは将棋で言えばハメ手みたいな物じゃないの?新しい定跡を作ることがイノベーションじゃないのかなあ。

ドラッカーの本を片手にひたすら教えに従い、親友が死んだ時さえ「マーケティングできてなかったのは私の方だ!」などとドラッカーになぞらえ、「どんな野球をしたいですか?」と聞かれて「あなたはどんな野球をしてもらいたいですか?」と聞き返す。うーん何というか、シュールさを通り越して、ドラッカーの本がある種の宗教になっているような不気味さを感じる部分はありましたね。それが面白い部分でもあったのですが。

いろいろ文句を言ってしまいましたが、キャラクターは好きでした。みなみちゃんは真っ直ぐで可愛くて、スイカミルクというギャルゲーっぽい食べ物属性がついてたりするのも面白かった。所々でSD化したみなみちゃんが特に好きだったので、全編これでやればいいんじゃないか?とさえ思えます。

後はやっぱり「え、あ、はい」の子こと北条文乃ちゃん。最終回の見事なタックルもすごかった・・・。声、AKB48仲谷明香なのね。この子は今後もアニメに出て欲しいなあ。

そんな感じかな。ゴールデンウィークにガーッと一気に見て、実況したり感想言ったりして盛り上がるアニメとしては楽しめましたよ。普通の1クールアニメだったら、また違った感想になったかもしれませんね。悪い意味で・・・。